研究テーマ

1.非アルコール性脂肪性肝炎と酸化的ストレスに関する研究

 生活習慣病・代謝症候群と予防治療について、栄養エネルギー代謝、微小循環不全にを想定した慢性再発性酸欠状態・酸化ストレス・炎症反応に着目し、研究を進めている。

国際特許出願中の新規病態モデルを開発できており、アルコールを飲まなくても肝硬変になる可能性のある脂肪肝、それが非アルコール性脂肪性肝炎 (NASH: non-alcoholic steato-hepatitis )。 その進展機構における活性酸素ラジカル種の解明と予防・治療に有効な成分を探究している。

生体内活性酸素ラジカル種に対する調節機能素材の探究・開発

酸素は生体にとって必須な因子であるとともに傷害因子としてはたらく。活性酸素 (ROS)および活性窒素(RNS)は動脈硬化性疾患を始めとする生活習慣病・ガンやアレルギー、炎症などの100種類近い病気や老化に関係するとされる。これら疾病や障害に対して、抗酸化物剤の試みがなされているが、今のところ有効性は限られている。この原因として、非生理的な条件により決定された"抗酸化物質"の"抗酸化能"に基づく適用に問題があると考える。
抗酸化剤あるいは酸化剤としてはたらくかは、その環境によって異なる。すなわち、大気の酸素分圧下で行う試験管内の反応結果 を生体の細胞内 の反応性として解釈するのは十分な注意が必要である。 抗酸化剤に関する既知の情報 (活性など)は、食品・素材分野の酸化劣化の抑止には有用だが、生体内活性酸素ラジカルを消去または調節機能を期待するには、生体内酸素分圧下の 反応性の決定が必要である。そこで、1〜数mmHg酸素分圧条件下で、抗酸化剤の抗酸化能や反応性、病態モデルにおける活性酸素ラジカル種を決定・解明する。

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