第49回 RIDCマンスリー研究セミナー 身体で語ること—18世紀フランスの言語改革—
【日時】2025年10月15日(水)12:00-13:00
【開催方法】オンライン(ご参加いただくにはZoomが必要です)
【スピーカー】岡山大学学術研究院社会文化科学学域 准教授 川野惠子
【概要】
18世紀は身体が言語の起源として哲学の領域において急にクローズアップされるようになった時代である。経験論による哲学的転回を引き受けた啓蒙思想家たちは、哲学の照準を神から人間へと定めなおし、あらゆる哲学的主題の再定義に取り組んだ。そのなかで言語が神から授けられたものでないとしたら、人間はいかに経験的に言語を獲得したのかという問いから言語起源論が流行し、身体が言語起源として位置付けられた。ただし言語活動をとりわけ人間知性に求めてきた哲学的伝統、さらに精神的活動(artes liberales)と肉体労働(artes mechanicae)のヒエラルキーを構築してきた技術概念の伝統からすれば、「身体」とは言語活動とは最も程遠い存在であり、当然論争の標的でもあった。本セミナーでは当時の言語論や芸術論、また舞踊論を読み解きながら、身体を言語に含めた時、どのような言語概念の刷新が起こったのか明らかにする。
【対象】どなたでもご参加いただけます
【参加費】無料
【主催】岡山大学文明動態学研究所
【申し込み先】
フォームからお申し込みください(締め切り:10月14日12:00)
添付ファイル
本件担当
岡山大学文明動態学研究所
ridc◎okayama-u.ac.jp
※@を◎に置き換えています。
【過去のセミナーのYouTube動画】