共同実験室 室長挨拶

吉野 正 室長




 岡山大学医学部共同実験室は、限られた資源を最大限に活用し、医療系キャンパス全体の高度な研究の推進を図るために設置された施設です。

  医学部の使命は教育、研究、診療を3本柱としてなりたっています。研究は重要な情報発信であり、また社会貢献でもあります。研究機器は年々高度化し、ひとつの教室ですべてを抱えることは困難な状況になっています。共同実験室は、共通使用のできる機器を効率よく使用し、高度な研究の推進を図るために設置されました。 発足は昭和24年で、機器としては電子顕微鏡が最初でした。昭和29年には拡充されて「中央研究室」となりました。また附属病院総合外来棟4階にアイソトープ分室が設置されました。昭和38年4月には「共同実験室」と改称、3分室が置かれました。第1分室は電子顕微鏡的研究、第2分室は物理化学的分析、第3分室はアイソトープ関係を取扱いました。昭和39年、第1および第2分室は新築された医学部基礎棟へ移転、昭和47年にはアイソトープ(第3)分室が「医学部RI研究センター」として分離しました。平成元年には大学院最先端機器として遺伝子工学関連機器が導入され第3分室が設置され現在に至っています。その間、新型DNAシーケンサー、セルソーター、LC-MS等、最先端の機器が続々と導入されています。 現在共同実験室は、専任職員9名、設置機器約100台、年間利用者数約8,000名を数えており非常によく利用されています。それにより医学部そして医療系キャンパス全体の研究の活性化と支援に努めて参りました。今後も、専任職員をはじめ関係者が力を合わせて発展・充実し、サービス向上に努めていく所存ですので、施設を大いに活用くださり、研究の一層の発展に役立てていただきたいと思います。
 

平成23年4月 吉野 正