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- かつて、運動場のこのあたりには柳の木が並んでいました。
- それはそれはとてもりっぱな柳の木で、遠く離れた校門からでも、はっきりと枝振りが分かるほどのものでした。
- しかし、その柳の木も、今は1本もありません。
- プール建設のためでもありますが、じつはこんな話もあるのです。
- プールができても柳の木たちの何本かはここに残されていました。
- ある夏のこと。
- 大変に風の強い台風がやってきました。
- 瓦が飛び、看板が引きちぎられるほどの台風でした。
- 年老いた柳の木は懸命に耐えましたが、それにも限りがありました。
- 次の朝。
- 柳の木は幹からばっさりと折れて倒れていたのです。
- 倒れたまま放置しておくと危険です。
- みんな悲しがりましたが、年老いた柳の木は切り倒され切り株も片づけられることになったのです。
- 切り去られた後の運動場は、妙に広々として見えました・・・・。
- 今では、この写真に見えるように、柳の木は1本もありません。
- しかし、新しいプールは子どもたちを喜ばせ、広がった運動場は子どもたちに安全で豊かな活動を保証しています。
- かつて附小を見守り、子どもたちもその枝葉の影で休ませてもらった柳の木も、きっと今でも新しい附属小を見守り続けてくれていることでしょう・・・・。
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