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- 玄関の脇にある 四角い空間。それが砂場です。
- 砂場は、頭に藤棚の帽子をかぶっています。
- 春がくると 新緑に萌え、しばらくすると美しい花を
- 滝のようにたらし、この四角い空間を飾ってくれます。
- さて、藤の帽子が新緑に萌えるころ、
- 毎年おどろくほど多くの2年生の子どもたちが遊んでいるのを見かけます。
- 決して広いとはいえない砂場に、いったい何人の子が居るのか
- わからないほど詰め込まれていても、みんな嬉々として遊んでいるのです。
- それもそのはず、ここは2年生の遊び場に入っているので、
- 1年生のうちは使いたくても使う機会がなかったからなのです。
- 1年生のころ、「遊んでみたいなあ」と思っていた子たちが
- 2年生になったとたん「自分の砂場だ!」といわんばかりに
- 威張った顔をして遊んでいるのです。
- ひとしきり砂遊びに満足すると砂場から離れていくものなのですが、
- ふたたび砂場か脚光を浴びるのは、藤があの奇妙な形の
- 実を結ぶ季節になったころ。
- 実を採ったり切り開いてみたりと、子どもたちは大喜び。
- ・・・・・・このような2年生の楽しそうな姿を、今年の1年生の子も
- どこかで見ていることでしょうね。
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