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学内COE

学内COE「越境地域間協力教育研究拠点づくり」(H19年度~)

シンポジウム『北東アジアにおける地域統合とEUの経験』について

 2007年12月16日に行なった日中韓国際シンポジウム「東アジアにおける競争と協調-越境地域間研究協力コロキウム」は、中国の北京中央財経大学、浙江大学、上海社会科学院、古林大学、北京大学、北京物資学院および韓国の江原大学から計15名の研究者を迎え、日中韓の越境地域間協力の可能性を探るために、3国間の経済関係の現状について3ケ国それぞれの研究者の視点から研究報告を行い、討論を行なった。浙江大学国際経済研究所長の趙偉教授の報告「中国経済の現在の発展段階及び東アジア経済協力における新たな地位」は、中国経済の東アジア経済協力における地位と役割を論じた。中央財経大学・山東大学の両経済学院院長の黄少安教授の報告Effect of Cooperation on Economic Growth of the bothChina and Japanは、日本と中国の協力関係の発展が両国の経済成長に与える影響を、エコノメトリック・モデルによって分析し、協力関係の重要性を主張した。岡山大学経済学部学部長の榎本悟教授の報告Does Price Competitjon Matterin China ?は、中国経済の発展に一役を買っている日本企業の中国現地会社に対するアンケート調査によって、日系企業の競争戦略を分析した。3報告は、日中両国の経済発展にとって、マクロ及びミクロ経済のいずれにおいても日中間の協力関係の発展が重要であることを示している。この日中韓国際シンポジウム「東アジアにおける競争と協調-越境地域間研究協力コロキウム」は、EUの越境地域間協力事業に見られる地域統合を目的とした大学・研究機関の間での研究協力を意識した企画であり、シンポジウムに参加した日中韓の大学・研究機関の間での地域統合を目指す越境地域間研究協力の第一歩であった。

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 2008年2月15日に、EUの経済統合に関する先進的研究を進めている著名な国内研究者5名を招いて間催した国内シンポジウム「越境地域間協力-EUの経験、アジアヘの示唆」はEUの統合と越境地域間協力の現状と問題点、およびEUにおいて進められている越境地域間協力の東アジア、特に日中韓3国間における実現可能性について討論を行なった。シンポジウムにおける報告から以下の2報告を紹介する。岡山大学社会文化科学研究科の田口雅弘教授の「EU東部地域の地域間格差問題とその構造」は、西欧に比べて低開発の東欧諸国における問題を、とくにポーランド経済に焦点を当てて説明した。他方、岡山大学文化科学研究科の大学院生石田聡子の「スイス国境地域における越境地域環境力-lnterregボーデン湖プログラムの事例-」は、EU諸国とヨーロッパ内非EU国であるスイスとの間の越境地域間協力の実態と問題点を明らかにした。

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学内COE・東方アジア(H16年度~H18年度)

<岡山大学学内COE「東方アジアの文化共生・地域共生」研究会活動>
グローバリゼーションと「共生」

 平成16年度に学内COEとして発足した「東方アジアの文化共生・地域共生」研究会は18年度に3年目の最終年度を迎えました。これまで、研究会の14名のメンバーは、家族班、企業班、民族班、国家班の4つの班に分かれて研究を進めてきました。

 最終年度は、班ごとにではなく、研究会全体として、グローバリゼーションの拡大と深化の中で「共生」の可能性を探るという現代的テーマに取り組み、その成果を2006年11月25日に開催されたシンポジウムに結集させました。講師として一橋大学大学院社会学研究科教授をお招きし、「越境化と差異化――グローバリゼーションの軌跡を問う――」という基調報告をいただきました。報告の後、各班がそれぞれの研究成果をふまえて問題提起をしました。

 このシンポジウムを通じて、家族、企業、民族、国家それぞれが直面している問題がグローバリゼーションのもとで有機的に連関していることが明確になり、「越境化」が「共生」の可能性を拡大する側面を持つことも提示されました。私たちは、この研究会の活動を通じて非常に大きなものを獲得しました。今後は、それらを研究・教育に反映させて行く所存です。

2007年4月18日