JyAM's Mac: ATI RAGE Orion install to Power Macintosh 7300/180
ATI RAGE Orion >> DIP Adaptor + VRAM
(In performance, even in cost!)
1. Introduction
EIZO L350 LCD Displayを導入;-)
Macとの接続にDIP Adaptorを使用(4,000円).
L350の推奨解像度は1024x768.
しかしこの解像度ではPower Macintosh 7300/180の標準VRAMでは32K Color
しか表示できない(^^; VRAMを2MB増設(9,000円).
けれどもMacOS 9.0.4では,1024x768で16M Colorの選択が不可能.
特に写真を処理しているとき不便
(空の淡いgradationがダンダラ(^^;).
またDIP Adaptor + VGA Monitor Cableではかさばる
(コネクタから10cm近くプラグ部分がでっぱっている(^^;).
これでは醜いばかりでなく外部応力にも弱い.
本体をひんぱんに移動させて使用しているうちに,
Logic boardごと折れるなどの事故が起こる可能性が大(^^;;.
以上の理由から,PCIスロットにVideo Adaptorを導入することに決定.
2. 導入する製品の検討
予算2万円以内で検討した結果,候補は次の二つ.
- ATI RAGE Orion 16MB
- 実売価格17,000円前後(2000/07/09)
- Mac用として販売されている
- QuickDraw 2D/3D/3D RAVE Hardware Acceleration
- QuickTime Playback Accelerator
- OpenGL Support
- GlideをSupportしていない
- 3DFx Voodoo3 2000 16MB
- 実売価格13,000円前後(2000/07/09)
- DOS用として販売されている
- QuickDraw 2D/3D/3D RAVE Hardware Acceleration
- OpenGL Support
- GlideをSupportしている
DOS用として販売されている製品の場合,
Display Cardに実装されているROMの書き換え作業が必要になる.
Co-opパソコンショップではこの作業がすでに行われた製品を販売している.
しかしComputerの不安定要因になる気がする
QuickTime Playback AccelerationはQTの動画を再生する場合に効果を発揮する.
また7600系のVideo Capture機能もサポートする.
3Dfx Voodoo3 2000は現時点ではこれに対応していない(対応表明は行われた).
Glideは3Dfx社が開発した3D Application Program
Interface (API)である.
DOS用のGameの多くがこのAPIを使って書かれている.
DOS用のGameのMacへの移植版を使用する機会は無いので,
GlideのSupportは不要
これらの条件を検討した結果,ATI RAGE Orionを導入することに決定
(5,000円の価格差は安定動作への保険料).
Co-opパソコンショップで購入.18,000円で納期3日.
3. Installation
導入作業は次の手順で行った.
- PCIスロット$C1に導入
- 付属のCD-ROMからDevice Driver等を導入
- 内蔵Video ConnectorからCarbleをつなぎ換える
(DIP Adaptorを付けたままにしないこと.MacOSがMulti monitorと
判断してしまう)
- 再起動.Parameter-RAMをクリアすること
(OPT+Apple+P+Rキー.起動音2回目で押すのをやめる)
- 付属のCD-ROMからドライヴァを入れる
- 1024x768, 75Hz, 1600万色に変更する.
- EIZO Screen Adjustment Programを起動し再調整する.
Gamma補正値-20前後に収まる.
4. EIZO L350で1024x768, 75Hz, 1600万色で使用可能な理由
接続がほぼ問題なく終了したのは,次の要因によると考えられる.
- L350はDisplay Data Channel (DDC)をSupportしたモニタである
- DDCはAppleモニタセンシングと同様のprotocolでOSへモニタの能力を伝える.
- ATI RAGE ORIONはAppleモニタセンシングをSupportしている.
したがってMacOSはL350の表示能力に応じた映像信号を出力することが可能になる.
たとえばRAGE ORION経由でDisplayを接続したまま
MacOS9.0.4のCD-ROMで起動可能である.
4.1 トラブル発生と解消
RAGE Orion付属のCD-ROMから入れたドライヴァはCANVAS7と相性が悪い.
- Vector dataを移動させるとき,軌跡が残ってしまう
- Bezier曲線のハンドルを編集すると,軌跡が残ってしまう
CANVAS7のアップデイトで対応しようとしたが,
アップデイターの日本語版はまだ出ていない.
そこで,RAGE Orionのドライヴァを機能拡張から外してみると,
上記のトラブルが解消された.
MacOS9.0.4のCD-ROMから,基本システムのみの再インストールを行うと,
きちんとRAGE 128関連のドライヴァがインストールされた.
Benchmark Testを実行しても,RAGE Orion付属のCD-ROMから入れたドライヴァと
同等の表示速度であった.以上の事から,RAGE Orionカードを装着したのちに,
OSの再インストールを行う必要があると考えられる.
5. Summary
今回の目的は,PowerMacintosh 7300/180を
- L350で1024x768, 16M colorで表示可能にする
- Display Connector周りを整理する
- できるだけ低予算で(^^;
というものであったが,これらはすべて達成された.
また,ATI RAGE OrionはDIP adaptorとVRAMによるシステムに対して,
表示性能の向上だけでなく配線の単純化も達成できる.
したがって導入コストに見合った成果が得られたものと考える.
表示速度は劇的には向上しなかった.
832x624 dots, 16M Color表示のPM G3 DT 233MHzとほぼ同じである.
その内容も少し変で,CBits関係が30%程度の性能しか無いのだが,
スクロールは7倍近い.この原因は現在検討中である.
6. 参考文献
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