JyAM's Min: State of programs.
計算機で使用するプログラムは作成者の知的活動の成果であり, 作成者の権利はオリジナルに対して正当に保護されなくてはならない. しかしプログラムはディジタル化された情報であるため, まったく同一の複製物を 無制限に作成できるという性質も持っている. 作成された複製物とオリジナルとの区別を行うのは不可能であり, 計算機上では同じ物と考えるのが妥当である.
一方, 大学などの公的教育研究機関でプログラムの作成や利用技術の研究開発を行った場合, その成果は納税者に対して広く公開され利用されるべきであると考える.
わたしは教育と研究においてフリーソフトウェアを用いている. このカテゴリに属するソフトウェアは,作成者の権利を保護しつつ, その成果をより多くの人々の間で共有することを可能にしている. 教官や学生はこれらのソフトウェアを自由に利用すると同時に, ソフトウェアやその利用技術を互いに共有することができるため, 大学などで使用するには最適であると考えている. また自分で新たに作成したソフトウェアもフリーソフトウェアとする方針を採っている.
私が使用しているフリーソフトウェアには,次のものがある.
ただ,原則的にはフリーソフトウェアを使用しているのであるが, これらのみで解決できない問題に対しては, 限定的にコマーシャルソフトウェアを使用することもある.
優れた結晶構造解析プログラムライブラリであるUNICSをフリーソフトウェアとして公開してくださった桜井敏生博士に謝意を表します. また,UNICSに対して不断の改良を行い, なおかつその成果をUNICSの趣旨に則って公開している, 全ての結晶学者に感謝します.