JyAM's PC: Why don't you use the PC DOS ?


科学技術計算にはPC DOSが適している

科学技術計算用の主力言語がFORTRANのサイトなら, PC DOS J7.0/Vをプラットホームにするのがベストである.利点は次の通り.

欠点は次の通り.

しかし,NTをサポートOSとして使用すればこれらの欠点を補うことができる. DOSでは上にあげた欠点から実行が難しい次のような作業はNTで行えばよい.

さらに,プログラムの開発は,優れたコンパイラやエディタ, 様々なコマンドが使用できるNetBSD上で行い, 計算はDOSで行うこともできる. DOS上にはBSD上でのクロスプラットフォーム開発 (あるOS上でべつのOSをターゲットにしたソフトウェアを作成すること) を支援するために, BSDからGNUmake 等が移植されている. なおDOS上で実行するFORTRANアプリケイションの処理速度は, 他のOSで実行する場合とくらべてなんら劣るところは無い.

■ PC DOS J7.0/V, PC DOS 2000

IBM DOS J5.02/Vは処理速度の上がったx86 CPUや新しいグラフィックチップ, 高速転送が可能になったシステムバスなどに対応していないので, 最新のハードウェアで使用するにはやや無理がある. マイクロソフトはDOSの販売を止めてしまったようだが, 日本IBMは現在でも日本語化したPC DOSを継続して販売している.PC DOS J7.0/Vがその最新版であり, さらに2000年問題への対応を施したものが PC DOS 2000である.

このDOSは

  • XMS 3.0, EMS4.0, VCPIに対応したメモリマネイジャー
  • 今までのヴァージョンとの高い互換性
  • IBM DOS/V Extension V2を標準装備
  • Menu化可能なCONFIG.SYS
  • 起動時のCONFIG.SYS, AUTOEXEC.BATの対話型実行
  • コマンドプロシジャ言語としてREXXを搭載
  • 充実したオンライン文章とそのブラウザ

等の特徴に加え,

  • RAMboostによるメモリ配置の自動最適化
  • Stacker 4.0によるディスク圧縮
  • Central Point社のBackup/Undelete utilityを同梱
  • AntiVirusが付属
  • Phoenix PCMCIAを搭載
  • InterLinkによるコンピュータ間のファイル転送

などが実現されており, 最新のハードウェア上でも従来の資産を継続して使用することができ, また拡張された機能を使用して作業能率を向上させることができる.

なお,当サイトで使用しているUnics386(Sakurai UNICSのi386ヴァージョン) はFORTRANコンパイラがNDP FORTRAN386 Ver. 4.0であるので, XMSマネイジャーはXMS 2.0に対応したHIMEM.SYS (つまりIBM DOS J5.02/V付属のもの) を使用している. 参考までにDOSで使用しているCONFIG.SYSを示す.

BUFFERS=20
FILES=30

DOS=HIGH,UMB
DOSDATA=NOUMB

COUNTRY=081,932,C:\DOS\COUNTRY.SYS
SHELL=C:\DOS\COMMAND.COM /P /E:1024
DEVICE=C:\DOS\OLD\HIMEM.SYS
DEVICE=C:\DOS\EMM386.EXE AUTO RAM
DEVICE=C:\DOS\$FONT.SYS
DEVICE=C:\DOS\$DISP.SYS
DEVICE=C:\DOS\$IAS.SYS /K=US
DEVICE=C:\DOS\ANSI.SYS

REM DEVICE=C:\DOS\$IAESKK.SYS
INSTALL=C:\DOS\IBMMKKV.EXE /M=S /Z=4 /C /S=C:\DOS\MULTDICT.PRO /U=C:\$USRDICT.DCT

DEVICE=C:\SCSI\ASPI8DOS.SYS /D
DEVICE=C:\SCSI\ASPICD.SYS /D:ASPICD0


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