コンピュータによる作業すなわち情報処理の専門家を目指すための第一関門的な試験。 ハードウエアに関する基礎的な知識とプログラムの作成能力が必要とされる。 国家試験である。
試験は次の項目に沿って行われる。
受験資格は次のように設定されている。
二種情報処理技術者試験の出題範囲は次のとおり。
プログラム作成能力に関する問題で使用されるプログラミング言語は, C,COBOL, FORTRAN, CASL(アセンブラ)。 午前が2.5時間,午後が2.5時間。すべて多枝選択式で行われる。
11.5% / 16.7% ( 1997年度春季 / 秋期 )
5,150円
# 通産省の中間報告(H4年)が出される前のもので, 「新2種」とは実情が合ってないかもしれない。
プログラミング言語はFORTRANを選択。
選択理由:
大型コンピュータとTSS端末中心の問題が多く出題されていた。 計算機の文字コード体系も BCD, EBCDIC,ASCII, ISO, JISなどが出題されていた。 外部記憶装置も6250BPIのテープ装置とか磁気ドラムなど, 最近では馴染みの薄くなったデヴァイスが出題されていた。
シスアド試験との大きな違いはプログラミング能力の試験がある点。 基本的には 虫喰ソースコードの出題である。 出題されたプログラムの流れを全て把握しないと解けない問題だ。
試験対策としては,一冊にまとまった基本書, 用語集,そして過去問を徹底的にこなすのがよいだろう。 プログラミングの学習に対しては, 実際にコンパイラを使用して例題を実行するのが最も効果的である。 出題されたソースコードを処理するのはサンプル版(フリー)の FORTRANインタプリタで充分だ。 どんなに頭のなかでエミュレートしてみても現実は常にそれを超えるのはよく経験することだから, プログラムは必ずコンパイルしてみるのが良い。
ソフトウェア業界でのこの資格に対する評価は, シスアドの場合と同じように「その気になれば誰でも取れる」と言った程度。 ただ情報処理に関してあまり詳しくない担当が出てくる企業のコンサルテイションを行う場合は, 「一種1名,二種3 名で行います」と告げれば,資格が無い人より高い工事単価を請求できる場合があるようだ(伝聞)。
参考: