結石分析(成分比率), analysis of calculus 


測定法: IR法

外注会社: LSI(平成18年6月27日よりMBC;平成19年4月1日より社名変更)(平成18年6月26日までOML)

臨床的意義
 
結石の一部(中心部分)をとり臭化カリウムを加え粉砕後,錠剤成形し赤外吸収スペクトルを測定し,成分の同定および成分比率の算出を行うのが目的である。また,生体の異常状態にさいして,種々の臓器に結石様物質が生成され,物理的に取り出されたそれらの結石の成分を分析することは,結石症の病因,臨床像を解明し,治療方針を立てて再発を防止する上で有力な手段となる。

検体採取・測定条件
・結石(約10mg)は乾燥させ,結石専用容器で提出する。液体は原則的には不可。保存剤,血液・尿などが付着したものは蒸留水で洗浄後乾燥させる。(加熱はさける。)保存は室温・4℃・凍結すべて可。 

生理的変動
・尿路結石の生涯羅患率は約4%と頻度が高く,青壮年男性に多く再発も高い。
・胆石保有者は近年の食習慣の変化に伴い著しい増加傾向にある。また画像診断の進歩・改良に伴いその発見率も高くなっている。胆石の種類も戦前ではビリルビンカルシウム石が半数以上を占めていたが,現在ではコレステロール石が全体の60〜70%を占め,黒色石も増加している。

採取容器:LSI(23

関連項目
  
アデニンホスホリボシルトランスフェラーゼ(J型,Q0型) 
アミノ酸分析 

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