メタネフリン分画, メタネフリン(Metanephrine; M), ノルメタネフリン(Normetanephrine; NM)


測定法: HPLC法

外注会社: BML

臨床的意義
 メタネフリンおよびノルメタネフリンの測定は、褐色細胞腫や交感神経芽細胞腫の診断ならびに治療効果判定にきわめて有用である。特にメタネフリンとノルメタネフリンおよびアドレナリンとノルアドレナリンの組み合わせによる蓄尿値は、褐色細胞腫においてほぼ100%の感受性を示し、バニリルマンデル酸(VMA)と同等もしくは勝っている。臨床的に問題となるのは、メタネフリンとノルメタネフリンが高値の場合で褐色細胞腫や交感神経芽細胞腫が重要である。低値が問題となることは少ない。

異常値を示す疾患
高値疾患:  
褐色細胞腫・交感神経芽細胞腫・腎不全

低値疾患: 
家族性自律神経失調症・フェニルケトン尿症・Shy-Drager症候群

基準値: メタネフリン:0.04〜0.18 mg/day   ノルメタネフリン:0.10〜0.28 mg/day

生理的変動
・加齢とともに高値、日内変動(昼間に高値)、季節変動(冬季に高値)、減塩食事に高値など考慮する必要がある。

採取容器: BML(U1

関連項目

尿中アドレナリン
尿中ノルアドレナリン
尿中VMA
尿中HVA
CT
MRI
131I-MIBG(metaiodobenzylguanidine)シンチ

先頭に戻る    前ページに戻る