HIV抗体検査の手順

1.スクリーニング検査 中央検査部生化学検査室で実施

 
検査項目:HIV1/2抗体検査(CLEIA法) 平成17年11月16日より

                HIV1/2抗体検査第4世代(ELISA法) 平成12年1月4日より平成17年11月15日まで
        
HIV1/2抗体検査(ELISA法)      平成11年12月28日まで

    *結果が陽性の場合は次の確認試験が必要

2. 確認試験 外注先 BML

 検査項目: HIV-1抗体価精密測定、HIV-2抗体価精密測定(ウエスタンブロット法)
        HIV-1核酸増幅定量(PCR法)

    *結果が陽性の場合はHIV感染患者としての対応をする

HIVとHIV検査

1. HIVとは
 HIVはhuman Immunodeficiency Virusの略で、レトロウイルス科に属する。構造蛋白質の抗原性や遺伝子構造の違いから1型と2型に分類されている。HIVは1本鎖RNAを2本と逆転写酵素を持っており、自己のRNAを鋳型にしてDNAを作りCD4陽性リンパ球のDNAの中に組み込んで入り増殖する。人が感染して10年以上経過すると免疫機能が障害されてAIDSとなる。

2. 成人のHIV感染における臨床経過

   

3. 抗体とウイルス数の関係

   


4. HIV検査が陽性となる期間
 急性期
   *HIV-1核酸増幅定量・PCR法(外注BML)
   *HIV抗原(p24)・EIA法(外注 契約外)
   *HIV-1プロウイルスDNA・PCR法(外注 契約外)

 無症侯期
   *HIV1/2抗体第4世代(定性) ・ELISA法 (中央検査部)
    陽性の場合は確認試験が必要


  
確認試験として
   *HIV-1抗体価精密測定、HIV-2抗体価精密測定・ウェスタンブロット法(外注BML)
   
*HIV-1核酸増幅定量・PCR法 (外注BML)

 発 症
   *HIV-1核酸増幅定量・PCR法 (外注BML)


HIV1/2抗体検査の比較

スクリーニング検査

日常検査(新規法):
試薬:
オーソ・クルニカル・ダイアグノスティックス(株)
機器:
ルミパルスf(富士レビオ株)


日常検査(従来法):平成11年12月28日まで

バイダスアッセイキットHIV1/2( Enzyme Linked Fluorescent Assay)

  認識抗原位置(抗体)  
    Enverope領域
     gp41(合成ペプチド)
    Core領域
     p24(リコンビナント抗原)

    HIV2
    Enverope領域
     gp36(合成ペプチド)


従来法:平成12年1月4日より平成17年11月15日まで

バイダスアッセイキットHIV デュオ( Enzyme Linked Fluorescent Assay)
  抗体  
   HIV1
    Enverope領域
     gp41(合成ペプチド)
    
   HIV2
    Enverope領域
     gp36(合成ペプチド)

  抗原
   HIV1  p24   

緊急検査:ダイナスクリーンHIV1/2(Immunochromatography Assay)
  認識抗原位置(抗体)
   HIV1
    Enverope領域
     gp41(合成ペプチド、リコンビナント抗原)
     gp120( 同上 )
  
   HIV2
    Enverope領域
     gp36(合成ペプチド、リコンビナント抗原)

 


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