針事故後の対応

事故

・まず、落ち着いて、傷から血液を搾り出し、よく流水で洗い流しましょう。
・上司へ連絡して下さい。
・相手が確認できますか?できる場合は、ID番号・HBs抗原(陽性の時はHBe抗原、HBV-DNA)・HCV抗体・HIV抗体がわかっていますか。{ここまでは、直ちに行ってください。}
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感染対策看護師長へ連絡
(内線7906) または当直師長(内線7806)に状況と連絡先を説明して下さい.担当医へ伝達します。)

事故があり、HIV-Ag/Ab検査を行うことを連絡ください。
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部署の上司の判断でHIV感染が疑われる場合、HIV感染防止用キットにより、予防投薬を行うことができます。{2時間以内に服用できるようにします}

患者のHIV抗体が不明の場合、HIV-Ag/Ab検査を依頼
検査部へ検体持参。

相手のウイルスマーカーの状態で、これからの検査や予防処置が違ってきます。担当医の指示に従ってください。

  

結果を依頼者へ 検査部
 

  感染管理対策婦長(7906)

当直・日直婦長(夜間・土日・祝祭日)(7806)

     
相手の検査を行う場合、患者さんの了解を得て(口頭で良いが、カルテに記載)、主治医がオーダして下さい。中央検査部へ事故者の検体と一緒に
「針事故の検体」と言って提出して下さい。
事故者の検査を行う場合には、消化器内科で受付けをして下さい。支払いは結果により異なってきます。
  

針刺し事故のオーダ方法
   
                         

相手 事故者

HBs抗原(スクリーニング法)*

(針刺し事故検査)

不明の場合、採血し検査部(生化学または緊急)へ持参する。

当日日付にして依頼

採血し検査部(生化学または緊急)へ持参する。

当日日付にして依頼

HBs抗体(スクリーニング法)*

(針刺し事故検査)

-

採血し検査部(生化学または緊急)へ持参する。

当日日付にして依頼

HCV抗体(第三世代)

(針刺し事故検査)

不明の場合、採血し検査部(生化学または緊急)へ持参する。

当日日付にして依頼

不明の場合、採血し検査部(生化学または緊急)へ持参する。

当日日付にして依頼

HIV-Ag/Ab(第4世代)
スクリーニング
(針刺し事故検査)

不明の場合、採血し検査部(生化学または緊急)へ持参する。

当日日付にして依頼

-

*夜間・休日で針刺し事故が起こった場合、緊急検査室で検査する。相手のHBs抗原が陽性で事故者のHBs抗体が陽性の場合、24時間以内に精密法(CLEIA法)で最小防御抗体価を測定。免疫グロブリンが必要な場合でも48時間以内であれば有効です。


■■ 針刺し・血液汚染対策実施要項 参照 ■■

検査方法

●ルーチン時間 夜間・休日時間

HBs抗原、HBs抗体、HCV抗体、HIV-Ag/Ab(第4世代):全て精密測定(CLEIA法)

 

検査後の対応

相手のHBs抗原が陰性で事故者のHBs抗体が陰性の場合

特別な処置は必要ないが、今後の感染予防のためにHBワクチンの接種を受けることが望ましい。  

相手のHBs抗原が陰性で事故者のHBs抗体が陽性の場合

経過観察(消化器内科)  

相手のHBs抗原が陽性で事故者のHBs抗体が陰性の場合

事故後48時間以内に消化器内科に受診し、HBIG投与  

相手のHBs抗原が陽性で事故者のHBs抗体が陽性の場合

事故者のHBs抗体が最小防御抗体価未満の場合は事故後48時間以内に消化器内科に受診し、HBIG投与。

事故者のHBs抗体が最小防御抗体価以上の場合は経過観察(消化器内科)


                                

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