C3プロアクチベーター(B因子), C3PA ( C3 proactivator)(B factor)
平成14年3月31日中止


測定方法 : レーザーネフェロメトリー法

外注会社 : SBS(旧住友)

臨床的意義
 C3プロアクチベーター(B因子)は,セリンプロテアーゼであり,補体第二経路の中心的役割を果たす分子量93000の一本鎖の糖蛋白である。補体第二経路では,C3プロアクチベーターがC3アクチベーターに変化しこれがC3に作用して,C3aとC3bに分割することによってC3を活性化する。C3は,加水分解によりC3(H2O)状態にあり,B因子と親和性を有しg2+の存在下で複合体のC3(H2O)Bを形成している。さらに複合体上のB因子に特異的に作用するD因子により,B因子はBa,Bbに切断される。その結果生じるC3転換酵素により,C3をC3aとC3bに分解する。このC3bがアクチベーター分子(C3bを結合する分子)を持った異物が近づくと,すみやかにその膜上に結合し食細胞の標的となって排除される。一方,アクチベーター分子が存在しない場合,C3bは血清中の補体制御因子(H因子,I因子)により分解され,不必要な活性化は制御されている。意義としては,種々の疾患や感染症で補体第二経路が活性化されると,B因子濃度が低下すると考えられているが,疾患は限られ,特にI因子欠損症では著しい低下が認められている。

異常値を示す疾患
高値疾患: SLE ・MCTD ・RA

低値疾患: I因子欠損症

基準値: 18.9〜38.3 mg/dl

採取容器:茶)生化学一般用分離剤入り試験管

関連項目

CH50
C4
APCH50
 

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