寒冷凝集反応, CA ( cold agglutination)
測定方法 : HA法
外注会社 : OML
臨床的意義
自己免疫性溶血性貧血の原因となる抗赤血球抗体の3種類のうちの1つが寒冷凝集素である。寒冷凝集
素の免疫グロブリンクラスはほとんどの場合IgMである。寒冷凝集反応は自己免疫性溶血性貧血の鑑別診
断およびマイコプラズマあるいは他のウイルス疾患の診断に用いられる。
高値疾患
マイコプラズマ肺炎(原発性異型肺炎) ・ 寒冷凝集素症 ・ 後天性溶血性貧血(悪性リンパ腫)・ 伝染性単核症 ・ 自己免疫性溶血性貧血
基準値: 256倍未満
採取容器:茶)生化学一般用分離剤入り試験管
検体採取・測定条件
・あらかじめ20〜37℃に温めた注射器およびスピッツで採血し,直ちに検査室にて血清分離をする。(血清分離までは37℃保存)
・被検血清中に不規則性抗体が存在すると,37℃でも解離しない凝集がおき,判定保留となり,これを異種凝集という。
生理的変動
寒冷凝集素の産生機序はいまだに明らかにされていないが,サプレッサー細胞の機能を阻害することが寒冷凝集素を産生する引き金となる可能性が考えられている。
関連項目
マイコプラズマ
IEP