可溶性インターロイキン2受容体(sIL-2R)

令和2年4月9日より院内導入
外注会社:BML(令和2年4月8日まで)

臨床的意義
可溶性インターロイキン-2レセプターは、活性化したリンパ球等の細胞が発現するインターロイキン-2レセプターのα鎖が血中に遊離したものであり、免疫防御機構の活性化に伴い血中濃度が上昇することが報告されている。
保険上は非ホジキンリンパ腫、ATL(成人T細胞白血病)の診断補助及び同疾患と既に確定された患者の経過観察に使用されている。
2016年のがん全体の罹患数(男女計)は1,010,200人と予測されているが、このうちsIL-2R検査の対象となる悪性リンパ腫の罹患数予測は31,200人(がんの部位別罹患率8番目)である。 また、がん全体の死亡数予測(男女計)は374,000人であるが、悪性リンパ腫の死亡数予測は11,700人(9番目)という状況であり、罹患数、死亡数ともに比較的多い疾患である(Data:2016年のがん統計予測/国立研究開発法人国立がん研究センターがん対策情報センター)。

異常値を示す疾患
高値:非ホジキンリンパ腫、成人T細胞性白血病(ATL)など

測定方法:CLEIA法(令和2年4月9日より)
     EIA法(令和2年4月9日まで)

測定機器:LUMIPULSE L2400(令和2年4月9日より)

測定試薬:ルミパルスプレスト®IL-2R(富士レビオ株式会社)(令和2年4月9日より)

基準値:156.6〜474.5U/mL(令和2年4月9日より)
    122〜496 U/ml(平成21年10月1日より令和2年4月8日まで)
    190〜650 U/ml(平成21年9月30日まで)

相関
令和2年4月9日
y=CLEIA法、x=EIA法(BML)
y=0.812x+3.852   r=0.996  n=123

y(新法)、x(旧法)
y=0.973x-4.247 r=0.979 n=1028(BML社内データ)

採取容器:茶)生化学一般用分離剤入り試験管

関連項目
インターロイキン2

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