免疫グロブリン,Immunoglobulin in cerebrospinal fluid 

L-IgG:院内測定
L-IgA,IgM:令和5年2月9日よりBML

臨床的意義
髄液中の免疫グロブリンは5クラスすべての存在が確認されている。 最も多いIgGで0.5〜4mg/dlにすぎず、IgAは、0.1〜0.6mg/dl、IgMは0.04〜0.06mg/dlとさらに微量である。 病的意義の指標としてはその絶対値よりも髄液蛋白またはアルブミンに対する比が用いられる。 γグロブリンの増加は、血清γグロブリンの増加、血液脳関門の破壊、免疫グロブリンの神経系内での産生による。

測定機器:日本電子BM6050(平成26年3月24日より)
     日本電子BM1650(平成18年7月18日より平成26年3月20日まで)
     日立7070(平成18年7月14日まで)

測定方法:免疫比濁法

測定試薬:N-アッセイTIA IgG-SH ニットーボー(ニットーボーメディカル株式会社)
     N-アッセイTIA IgA-SH ニットーボー(ニットーボーメディカル株式会社)(令和5年2月8日まで)
     N-アッセイTIA IgM-SH ニットーボー(ニットーボーメディカル株式会社)(令和5年2月8日まで)

相関
IgG
平成26年3月24日
X=BM1650、Y=BM6050
Y=1.04X+0.11   r=0.996   n=101
平成18年7月18日
X=旧機器,Y=新機器
Y=0.95X+0.27 r=0.999 n=63
IgA
平成26年3月24日
X=BM1650、Y=BM6050
Y=1.11X+0.76   r=0.920   n=8
平成18年7月18日
X=旧機器,Y=新機器
Y=1.05X-0.06 r=0.999 n=63
IgM
平成26年3月24日
X=BM1650、Y=BM6050
Y=0.39X+0.29   r=0.449   n=8
平成18年7月18日
X=旧機器,Y=新機器
Y=0.99X-0.79 r=0.981 n=63



異常値を示す疾患
髄膜炎、脳炎、神経梅毒、脳腫瘍、多発性硬化症、脳膿瘍、神経Behcet病、Guillain-barre症候群 

採取容器:
茶)生化学一般用分離剤入り試験管

関連項目

Oligoclonal band
Myelin basic protein

先頭に戻る    前ページに戻る