蛋白分画, Protein fraction in cerebrospinal fluid 

臨床的意義
健康人の髄液蛋白については、そのほとんどが血清由来と考えられている。血清蛋白分画と比較するとα2とγ分画パーセントが小さい。 またプレアルブミンパーセントが血清よりはるかに大きくβ分画パーセントが高く2峰性を示す。 髄液蛋白の分画変化は、血管透過性亢進、神経系内における免疫グロブリンの局所産生、髄液の吸収障害などで起こる。

測定機器:全自動電気泳動分析装置 エパライザ2ジュニア(ヘレナ研究所)

測定方法:アガロースゲルを用いた電気泳動法

測定試薬:クイックジェル SP、ポンソーS(M3)(ヘレナ研究所)

異常値を示す疾患
髄膜炎、神経梅毒、多発性硬化症、Guillain-barre症候群

採取容器:茶)生化学一般用分離剤入り試験管

関連項目
albumin ratio(髄液・血液のアルブミン濃度比)

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