赤血球沈降速度, ESR  (Erythrocyte sedimentation rate)
(平成13年9月17日より開始)


臨床的意義
 
血沈の反応は、赤血球の凝集に大きな関係があり、凝集が早く、大なる程促進する。凝集は、血漿蛋白の荷電状態の変化と密接な関係を有し、陽性荷電のグロブリン、フィブリノゲンが増量すると赤血球の陰性荷電を放電させて血球の凝集は早く起こり促進する。また、赤血球の状態とも関係を有し、高度の赤血球減少またはヘモグロビン減少によって促進するが軽度の貧血では影響しない。

測定機器:モニター100(常光)(平成23年4月1日より)
      モニターS(常光)

測定方法: レート法(ウエスターグレン変法)

基準値(ウエスターグレン法;国際標準法と同じ)

  1時間値
2〜10 mm
3〜15 mm

異常値を示す疾患
促進: 
非経口的蛋白吸収(妊娠・悪性腫瘍)
     炎症産物の吸収(炎症および中毒)
     重症貧血、腎機能不全

遅延: 
ヘモグロビンおよび赤血球の増多
     実質性黄疸、アレルギー状態
     水血症(心臓性浮腫)、重症悪疫質

検体採取:血沈専用真空採血管に血液1.28ml(白線まで)採り4〜5回ゆっくり混和

関連項目

CRP

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