抗ARS抗体,
測定法:EIA法(平成27年10月15日より)
外注会社:BML
臨床的意義
多発性筋炎/皮膚筋炎(Polymyositis/Dermatomyositis: PM/DM)は、筋力低下を主徴とする原因不明の炎症性疾患です。PM/DM
患者血清中には、アミノアシルtRNA 合成酵素(AminoacyltRNASynthetase: ARS)に対する抗体(抗ARS 抗体)が存在することが知られています。抗ARS
抗体陽性患者は、抗合成酵素抗体症候群(Anti-Synthetase Syndrome:ASS)と呼ばれ、筋症状、レイノー現象、手指背側の紅斑などの症状が現れるほか、極めて高い確率で間質性肺炎を併発し、ステロイド反応性が良いが再発しやすいなどの共通した臨床的特徴が認められます。本検査は、抗ARS
抗体のうち従来から実施されている抗Jo-1 抗体に加え、抗PL-7 抗体、抗PL-12 抗体、抗EJ 抗体、抗KS 抗体の5 種類を一括して検出することから、抗Jo
-1 抗体検査を上回る臨床的な感度を有し、PM/DM の診断補助に有用です。
基準値: 25.0 U/mL未満(-)
採取容器:茶)生化学一般用分離剤入り試験管