関節液中コンドロカルシン, chondrocalcin
平成14年3月31日中止
測定法:EIA法
外注会社:SRL
臨床的意義
コンドロカルシンは牛胎児軟骨マトリックス成分としてChoiらにより見いだされ,その後,アミノ酸分析の結果からII型プロコラーゲンのC末端プロペプタイドと同定された。関節液中のコンドロカルシン濃度は,II型プロコラーゲンからコラーゲンへの変換量を反映し,軟骨生成の指標となる。関節液中のコンドロカルシン濃度の動きを直接測定できるため,変形性関節症(OA)や慢性関節リウマチ(RA),外傷性関節水腫(TA)等の関節軟骨代謝異常の疾患において診断や病態の解明に有用である。
異常値を示す疾患
高値疾患: 変形性関節症・慢性関節リウマチ・外傷性関節水腫
基準値: 1.1 mg/ml以下
採取容器:SRL(H1
検体採取・測定条件
・無菌的に関節より採取し,凍結保存をする。
・極めて特異性の高いウサギ抗ウシコンドロカルシン抗体を用いることにより,関節液中に存在するヒアルロン酸,リウマチ因子,I型,II型コラーゲン,オステオカルシンの影響を受けない。
関連項目
IL(1,6,8)
TNF-α
P-III-P
CRP