ミトコンドリアAST(m-aspartate aminotransferase);ASTアイソザイム

令和5年3月31日より中止

外注会社:BML(平成27年8月14日より)

測定法:プロテアーゼ法

臨床的意義
 ASTはアスパラギン酸・α−ケトグルタル酸とグルタミン酸・オキサロ酢酸との間のアミノ基転移酵素で、心臓・肝臓・骨格筋に多く存在しているが、 健常者の血値が上昇するので、肝胆道系疾患、心疾患、筋疾患、溶血性疾患などの障害の程度、臨床経過など診断上有力な指標である。細胞内局在については、 細胞質(C-AST)とミトコンドリアAST(m-AST)に存在する2種類のアイソザイムがあり,存在比はほぼ清中には非常にわずかな量しか存在しない。 しかし組織の細胞損傷によって血中に酵素が放出され活性1:1である。m-ASTはミトコンドリア膜に包まれているため、軽度の障害では細胞外に逸脱せず、 一般的には血清中のm-AST活性の上昇は認められない。強い細胞障害(細胞が壊死に陥るような障害)や壊死を伴う場合、血中に認められる。 よって肝・胆道系疾患,筋肉,溶血性疾患の有無、障害の程度,臨床経過を知るための有力な指標となる。

基準範囲: 7U/L以下
 

採取容器:茶)生化学一般用分離剤入り試験管

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