百日咳抗体, Bordetella pertussis antibody
平成24年12月27日まで(試薬製造中止のため)
平成27年6月19日 BMLで新規契約
測定法:EIA法
外注会社:BML
臨床的意義
百日咳はその名の示すとおり100日間も続くといわれる特有の咳を伴う呼吸器系伝染病で,百日咳菌(Bordetellapertussis)の感染によって引き起こされる毒素性疾患である。1981年秋から従来の百日咳死菌体ワクチンに代わって百日咳毒素(PT)をホルマリンでトキソイド化した百日トキソイド(PTd)および線維状赤血球凝集素(FHA)を主抗原とする精製百日ワクチンが定期予防接種に導入されて以来,副作用の減少と有効性が高く評価されている。現在報告されている我が国の百日咳患者のほとんどすべてがワクチン未接種もしくは不完全接種者である。
百日咳の定義
21日以上の痙咳発作があり,かつ,
1)百日咳菌の分離,
2)抗PT抗体(IgG)または抗FHA抗体(IgGまたはIgA)の有意の上昇,
3)確定百日咳患者との家庭内接触
の条件のうち1つ以上を認めるもの。
適応疾患
百日咳 ・ 合併症として(肺炎,中耳炎,脳炎,気管支拡張症)
基準値: PT-IgG抗体 10EU/mL未満 FHA-IgG抗体 10EU/mL未満
採取容器:茶)生化学一般用分離剤入り試験管
関連項目
マイコプラズマ
アデノウイルス