百日咳菌核酸検出(LAMP法)
2019年11月29日よりBMLに外注委託

臨床的意義
百日咳は、グラム陰性桿菌の百日咳菌(Bordetella pertussis)の気道感染による急性呼吸器感染症です。 百日咳はワクチン未接種の乳幼児が罹患した場合には重症化しやすく、ことに新生児、乳児では生命に危険が及ぶことも稀ではありません。 本症はかつて、乳幼児を中心に夏季に流行する疾患でしたが、近年の国立感染症研究所の報告によると、成人層の割合が年々高くなってきており、 2010 年には半数以上を占めるに至って、小児への感染源としても危惧されています。 なお、19歳以下で最も多数を占めているのは0歳児です。 百日咳は、アデノウイルス、マイコプラズマ、クラミジアなどの感染症と同様の発作性の咳を示すため、鑑別診断が必要です。 これまで百日咳の診断には、細菌学的検査(培養法)や血清学的検査(抗体測定)が用いられてきましたが、 感度・特異度・迅速性の面で十分ではありませんでした。 本検査は、百日咳菌の遺伝子をLAMP(Loop-mediated Isothermal Amplification)法で検出するもので、 感度と特異度が高いうえ、迅速に結果を得ることができ、他の呼吸器疾患との鑑別および百日咳の早期診断に有用です。

測定方法: LAMP法

測定原理:

測定機器:

測定試薬: 

基準範囲  (-)

採取容器:BML(V-B)(フロックスワブ)

関連項目


先頭に戻る    前ページに戻る