クラミジア・トラコマティス核酸同定, Chlamydia trachomatis DNA
測定法:PCR法
外注会社:OML(平成26年2月6日より)
臨床的意義
クラミジアにはChlamydia trachomatis(Ct),C. psittaci(Cps),C.pneumoniae(Cpn)およびC.pecorum(Cpe)の4種類の菌種が知られている。Ct感染症は日本や欧米をはじめ,世界的にも淋菌感染症を上まわり,最も頻度の高い性行為感染症と考えられている。本菌はヒトを自然宿主としてヒトからヒトへ伝播し,封入体結膜炎やトラコーマなどの眼疾患,非淋菌性尿道炎,子宮頚管炎,骨盤内感染症,肝周囲炎(Fitz-Hugh-Curtis症候群),新生児封入体結膜炎,肺炎など,多彩な病気を引き起こす。よって早期診断,早期治療が重要となる。クラミジア検査法には,抗原検出法,抗体検出法,最近ではクラミジア核酸の検出(遺伝子診断法)など各種あり,疾患の種類により,いずれかを選択して用いる。通常Ctでは抗原検出法,Cps,Cpnでは抗体検出法が一般的である。
適応疾患
男子尿道炎 ・ 精巣上体炎 ・ 女子骨盤内感染症(PID) ・ 直腸炎 ・ 封入体結膜炎 ・ 鼻咽頭炎 ・新生児肺炎
基準値: 陰性
採取容器:
OML(37a外注 試料:分泌物
採取方法
OML(37b外注 試料:随時尿 採取方法
OML(37c外注
試料:うがい液 採取方法
STD(核酸(平成26年2月5日まで)
関連項目
淋菌
アデノウイルス
単純ヘルペスウイルス