マイコバクテリウムア ビウム・イントラセルラー, MAC-DNA(mycobacterium avium・intracellulare) 

臨床的意義
 MACは,M.avium-M.intracellulareの総称で,非定型抗酸菌症の主要病原菌である。発育速度と集落の光発色性による4群のRunyonでは,V群(非発色菌)に分類される。欧米においては,AIDS患者での本菌による全身感染症による死亡例が報告されており,カリニ肺炎に次いで多いことから注目されている。MAC感染症は,全非定型抗酸菌症の70〜80%を占めていると言われており,非定型抗酸菌症の大部分は,肺,気管支,胸膜などの慢性気道感染症の一部,リンパ節疾患,皮膚疾患,全身播種型など肺以外での疾患も知られている。肺炎としての発症は,結核,肺気腫,気管支拡張症などの肺疾患に続発する二次感染として起こり,日和見感染の傾向にあるが,一次感染として健康な肺にも起こると言われている。

測定方法: PCR法

測定原理:

測定機器: コバスアンプリコア

測定試薬: コバスアンプリコアマイコバクテリウムアビウム・イントラセルラー

基準範囲     アビウム  (-),   イントラセルラー  (-)

採取容器:喀痰容器

関連項目

結核菌rRNA
結核菌DNA

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