抗酸菌抗体定性, MAC(Mycobacterium avium complex antibody)


測定法:EIA法

外注会社:BML

臨床的意義:
 肺MAC(Mycobacterium avium complex)症の診断は症状、胸部画像検査、細菌学的検査(喀痰検査、気管支鏡検査など)を総合して行います。日本結核病学会から診断基準が出されていますが、喀痰採取が難しい場合や気管支鏡検査が実施できない場合では診断が困難なことがあります。また、培養には通常6 〜8 週間を必要とし、時間がかかることが問題となります。本検査は、患者血清中の抗GPLcore IgA 抗体濃度を測定することにより、肺MAC 症の補助診断が可能です。GPL core は、MAC 菌(M.avium とM.intracellulare )細胞表層に存在する主要な糖脂質抗原で、結核菌やM. kansasii には存在しません。血清診断を行うことで、診断が迅速、容易になることが期待されています。


基準値: 判定(-) 抗体濃度 0.70U/mL未満

採取容器:茶)生化学一般用分離剤入り試験管


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