マイコプラズマ・ニューモニエ核酸定性, Mycoplasma pneumoniae

令和5年2月9日より中止

臨床的意義
マイコプラズマ・ニューモニエは非定型肺炎の病原菌であり、特に小児市中肺炎の起炎菌として知られる。 マイコプラズマは細菌特有の細胞壁を有しておらず、主にマクロライド系抗菌薬が治療に用いられるが、 23SrRNA遺伝子変異領域変異に起因するマクロライド系抗菌薬に耐性を示すマイコプラズマが2000年ごろから出現している。 使用できる抗菌薬が限られることから、マイコプラズマの迅速な診断は重要である。
マイコプラズマ感染症の診断は、培養検査、血清抗体検査、抗原検査、および遺伝子検査によって行われる。培養検査は確定診断となる検査方法であるが、検査に数日から数週間を必要とする。 血清抗体検査はマイコプラズマ感染症の診断において依然として広く使用されているが、十分な診断には数日から数週間間隔のペア血清による検査を必要とする。 そのため、迅速な抗原検査(イムノクロマト法)と高感度な核酸増幅検査(PCR法、LAMP法)において普及している。

陽性を示す疾患
マイコプラズマ・ニューモニエ感染
検体中のマイコプラズマ・ニューモニエDNAが検出感度以下の場合や検体採取が不十分な場合、滴下量が少ない場合、検体中に高濃度の妨害物質が含まれる場合など、 正常に検出できない場合があり、患者が感染していても陰性となることがある。 最終的な確定診断は臨床症状やその他の検査結果等から総合的に判断する必要がある。

測定法:核酸増幅法(PCR法)Qprobe法(令和2年8月6日より)

測定機器:全自動遺伝子解析装置 Smart Gene(株式会社ミズホメディー)

採取容器:専用容器/マイコ核酸



関連項目

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