淋菌/クラミジアトラコマチス同時核酸同定,
測定法:TMA法
外注会社:SRL
臨床的意義
日本における性感染症は増加傾向にあり、その原因菌となる、クラミジアトラコマチス(Chlamydia trachomatis:CT)及び淋菌(Neisseria gonorrhoeae:GC)への早急な対策が求められている。これらの感染症の診断は、尿道や子宮頚部からの分泌物や擦過物等の臨床検体の培養による分離・同定検査、免疫学的な検査や遺伝子検査によりクラミジアトラコマチス又は淋菌を証明することで行われている。しかし、これらの検査は、クラミジアトラコマチスと淋菌を別々に検出する操作を行う必要があり、これに代わる迅速な鑑別方法の開発が望まれている。本検査は、同一の検体から、同一の試験管内で同時にクラミジアトラコマチス及び淋菌をそれぞれ単独で検出する検査である。すなわち、クラミジアトラコマチス及び淋菌のrRNAをターゲットとして、遺伝子増幅法を用いて各々同時にRNAを増幅し、さらに増幅産物にそれぞれ特異的なプローブを用いてそれぞれ単独に検出できる。この方法を用いることで、 4〜5時間でクラミジアトラコマチス及び淋菌の同時検出が可能となる。
基準範囲: 陰性(-)
採取容器: 尿 SRL(F2U/外/生化学
分泌物 SRL(F2/外/生化学