ポールバンネル反応, Paul-Bunnell reaction test
平成18年6月23日中止:保険適応外のため


測定法: HA法

外注会社:SRL

臨床的意義
 Epstein-Barr(EB)ウイルスの初感染を受けると、生体内ではEBウイルスに対する特異抗体が産生されるが、この抗体とは全く別に患者血清中にヒツジの赤血球を凝集させる物質が一過性に出現する。この事実を最初に見出したのはPaulとBunnellで、彼らが報告したのは1932年のことである。その後、この物質はヒツジの赤血球だけでなくウマ、ウシ、及びヤギの赤血球も凝集させることから異種動物の赤血球を凝集させる抗体(heterophil agglutinin)であることが判明した。伝染性単核球症(IM)はEBウイルスの初感染時に発症する感染性疾患であるが、この患者血清中に高いヒツジ赤血球凝集素価(PB抗体)が見いだされることからこの凝集素価検査がIMの診断に利用されるようになった。IMの診断確定の一助として行われるが、患者血清中の抗EBウイルスIgM抗体価の上昇を証明すればよいので最近では本検査法はあまり行われなくなりつつある。

異常値を示す疾患
高値疾患: 伝染性単核球症など

基準値: 224倍未満

採取容器:
茶)生化学一般用分離剤入り試験管

関連項目

Davidsohn吸収試験
SS(serum sickness)抗体
F(Forssman)抗体

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