クォンティフェロンG


測定法:ELISA法

外注会社:OML

臨床的意義
 
人が結核菌に感染すると、体内のT細胞がその情報を記憶し、再び結核菌あるいは結核菌と同様な抗原が体内に侵入した際に、INF-γという物質を賛成する。この性質を利用して、血液に刺激抗原を添加し、INF-γの産生の有無によって感染しているかどうかを診断する検査である。従来、潜在性結核感染の診断には、ツベルクリン反応検査が実施されていましたが、BCG接種が広範に実施されている日本では結果が陽性になることが多く、正確性に欠ける面があった。本検査は、ツベルクリン反応検査と比べ、BCGの影響を受けないので正確な判定が可能であり、またツベルクリン反応検査に必要な再診の必要がないので、受診者にも負担が少ない検査である。


基準値: 陰性

採取容器:ヘパリンリチウム入り容器(クオンティフェロンG専用)(1本)
使用前容器の保管:室温

検体保存:絶対冷蔵(28℃
旧容器で採取された検体につきましても、引き続き検査が可能です。
検体量が少量の場合、検査不可となりますので、規定量の採血をお願いします。
● 検体の提出は、1600までにお願いします。


クォンティフェロンゴールド用(旧容器)

注意事項
1,予約検査
    採血後16時間以内に培養を開始する必要があります。16時間以上経過した検体では感度が低下し正確な結果が得られませんので、事前の予約連絡をお願いします。

2,時間記入
    採血からの時間管理のためにも、依頼書に採血時間の記入をお願いします。

3,採血および採血後の保存方法
 
1.一人分の採血で、3種類の専用試験管(灰色・赤色・紫色)が必要です。

 2.採血管は室温(17〜27℃)になってから使用してください。(使用前の採血管保存温度は4〜25℃)

 3.3種類の採血管に灰色→赤色→紫色の順番で血液各1ml(採血管の側面マークまで)を採取した後、採血管を上下に5秒間又は10回振って混合し、採血管の表面全体が血液で覆われていることを確認してください。(強く振りすぎると分離剤の成分が血液と混ざり、誤った結果となることがあります)

 4.採血後の検体は、室温(17〜27℃)で保存してください。(冷蔵・冷凍保存厳禁)

 5.遠心分離はしないで、そのまま提出してください。(遠心分離後の検体は検査できません)また、凝固している検体は検査不可です。

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