生理検査室
生理検査室のご紹介
診療科からの依頼のもと、様々な疾患の診断のほか、病気の経過観察や治療効果の判定などを目的として行います。
生理検査室では、心電図検査などの循環器検査や、肺活量などを測定する呼吸機能検査、脳波検査や神経伝導検査などの脳神経検査を行っています。
生理検査は基本的には無侵襲ですが、検査によっては痛みや苦痛を伴うものもあります。検査に従事するスタッフは患者さんに寄り添い、安心して検査を受けていただけるように心掛けています。検査について疑問や不安などがありましたらお気軽にお尋ねください。
標準12誘導心電図(ECG:Electrocardiogram)
一般に「心電図」と呼ばれている検査です。手足と胸部6か所に電極を装着し、心臓の電気興奮(動き)を記録します。
心拍数が極端に速い・遅い・脈の乱れ(不整脈)などの診断に有効です。心電図の波形から心臓が大きくなっていないか(肥大)、心臓の筋肉に障害が起こっていないか(心筋梗塞、狭心症、心筋症など)、心臓の中の電気の伝わりの異常(脚ブロック、房室ブロックなど)、また体内の電解質(ナトリウム、カリウム、カルシウム)異常等の推測も可能です。検診をはじめ、動悸や胸痛といった心臓の病気が疑われる場合、手術前の全身麻酔前検査など、心臓病のスクリーニング検査として一般的に行われている検査です。
●検査方法
大きく胸と手足が出るようにしてベッドに寝ます。
手足と胸部6か所に電極を取り付け記録を行います。
体の力を抜いて楽にしていてください。
きれいな記録をするために、息止めをお願いすることや、電極を付けなおすことがあります。
●検査時の注意点・お願い
手足と大きく胸が出やすい服装でお越しください。
厚手のものや、静電気の出やすい服は脱いでいただきます。
時計や貴金属類は外す必要はありません。
●検査時間
約10分


マスター2階段試験
階段昇降運動により心臓に負荷をかける方法です。
規定された速度で3分(または1分半)運動し、運動前後の心電図を比べてみていきます。
動いた時に胸が痛い、しんどい、重くなるといった症状が起こる労作性狭心症や、運動によって誘発される不整脈の精査に有効です。
●検査方法
運動前の心電図を記録します。
規定速度で階段昇降運動を行います。
昇降する速度は年齢・性別・体重で決まります。
運動終了後はベッドで休み、脈拍、心電図波形がもとに戻るまで記録します。
●検査時の注意点・お願い
階段がやや高めなので、膝痛や杖歩行の方は検査が難しくなります。主治医にご相談ください。
当日の体調が悪い場合は、検査前に受付もしくは技師にお知らせください。
運動途中に胸の症状が出た場合や、脚の疲労・痛みなど異変があれば技師におっしゃってください。
運動後、胸部違和感、気分が悪い等、体調に変化が現れたら技師におっしゃってください。
●検査時間
約20分

トレッドミル負荷試験
ベルトコンベア上の歩行にて心臓に負荷をかける検査です。
時間とともに速度や傾斜を上げて負荷を増やし、運動前、運動中、運動後の心電図を比べてみていきます。
動いた時に胸が痛い、しんどい、重くなるといった症状が起こる労作性狭心症や、運動によって誘発される不整脈の精査に有効です。また、運動中の心拍数や、血圧の変動もみることができます。
●検査方法
運動前の心電図と血圧を測定します。
ベルトコンベアの上を歩いて運動します。
速度や傾斜が徐々にきつくなります。歩いて間に合わなければ走っても構いません。
医師が立ち合い、運動中も心電図と血圧を測定しながら運動を行います。
運動終了の目安となる脈拍数(年齢により異なります)に到達すれば運動終了となります。
運動後はベッドで休み、心電図と血圧が落ち着くまで様子を見ます。
●検査時の注意点・お願い
目標の脈拍に到達していなくても、脚がついていかない、脚が疲れた、息切れがきつい、胸の症状などの出現でも運動終了としますので、無理をせずにおっしゃってください。
検査中の心電図や血圧の状態により、症状が無くても医師の方から検査終了の指示をすることもありますので、医師の指示に従ってください。
当日の体調不良や、脚の痛み等あれば、検査前に受付や技師にお知らせください。
予約検査となりますので、時間に遅れないように来室してください。
●検査時間
約30分

エルゴメータ負荷試験
検査用の自転車を漕ぎ、ペダルに抵抗をつけることにより心臓に負荷をかける検査です。
時間とともに徐々にペダルを重くし、負荷を増やしていきながら運動前、運動中、運動後の心電図を比べてみていきます。
動いた時に胸が痛い、しんどい、重くなるといった症状が起こる労作性狭心症や、運動によって誘発される不整脈の精査に有効です。また、運動中の心拍数や血圧の変動もみることができます。
●検査方法
運動前の心電図と血圧を記録します。
自転車を漕いで運動します。
ペダルは徐々に重くなります。
医師が立ち合い、運動中も心電図と血圧を測定しながら運動を行います。
運動終了の目安となる脈拍数(年齢により異なります)に到達すれば運動終了となります。
運動後はベッドで休み、心電図と血圧が落ち着くまで様子を見ます。
●検査時の注意点・お願い
目標の脈拍に到達していなくても、脚が疲れた、息切れがきつい、胸の症状などの出現でも運動終了としますので、無理をせずにおっしゃってください。
検査中の心電図や血圧の状態により、症状が無くても医師の方から検査終了の指示をすることもありますので、医師の指示に従ってください。
当日の体調不良や、脚の痛み等あれば、検査前に受付や技師にお知らせください。
予約検査となりますので、時間に遅れないように来室してください。
●検査時間
約30分

心肺運動負荷試験(CPX:Cardio Pulmonary Exercise test)
呼吸中の酸素や二酸化炭素の量を測定しながら運動負荷をする検査です。
一般的にエルゴメータでの運動を行います。心臓だけでなく、肺や運動に使われる筋肉の状態等を総合的に見て運動耐容能(体力)を評価する検査です。
現在の心機能の評価や、治療前後に行う事で治療効果による心機能改善を評価するために行います。また、心臓リハビリでの運動処方(運動量の決定)や心移植適応の評価にも使用されます。
●検査方法
検査前の心電図と血圧を記録します。
自転車に乗り、呼吸分析用のマスクと酸素濃度計を取り付けます。
運動前の呼吸の状態を記録します、楽な呼吸をしばらく続けていてください。
技師が合図を出したら自転車を漕ぎ始めます。ペダルは次第に重くなっていきます。
医師が立ち合い、運動中も心電図や呼吸中のガスなどを測定しながら運動を行います。
脚の疲労や息切れにて続けるのが難しくなったら運動終了です。
呼吸や脈拍が落ち着くまで記録をつづけます。
●検査時の注意点・お願い
結果が正確に出ない可能性がありますので、マスクを装着した後はお話を控えてください。
もし検査中に、胸痛など体調に異変が出た場合は、手を挙げるなどして必ず立ち合い医師にお知らせください。
検査中の心電図や血圧の状態により、症状が無くても医師の方から検査終了の指示をすることもありますので、医師の指示に従ってください。
当日の体調不良や、脚の痛み等あれば、検査前に受付や技師にお知らせください。
直前の食事や喫煙は検査結果に影響をきたしますので、控えてください。
予約検査となりますので、時間に遅れないように来室してください。
●検査時間
約40分

ホルター心電図(Holter Electrocardiogram)
携帯型の心電計を取り付けて24時間の心電図を記録する検査です。
一日の心拍数や脈拍の変化、不整脈の数や多く出現している時間帯などが分かります。
狭心症時の心電図変化の有無、動悸や胸痛などといった症状が出現したときの心電図変化を捉えるのに有効です。
●検査方法
携帯型の心電計を取り付け、帰宅(入院の方は病室)し、日常生活を行います。
小型の機械なので、服を着ればわかりません。
翌日の指定された時間に取り外しにお越しください。
●検査時の注意点・お願い
翌日は取り付け24時間後に取り外しになりますので、取り付け時に説明を受けた時間にお越しください。
機器に強い衝撃が加わると、記録が止まることがあるのでご注意ください。
取り付け中、入浴以外は日常生活を行っていただけます。
機器を取り付けた後、途中の取り外しはできません。
胸部レントゲン、CTやMRI、腹部エコー、心臓エコーなどの画像検査はできなくなるので、先に済ませてから取り付けにお越しください。
取り付けたままMRIを実施すると機械が壊れますので、特にご注意ください。
予約検査になります。取り付け・取り外しのため、2日連続での来院が可能な日にご予約ください。
●検査時間
約15分(取り付け時間)

加算平均心電図(SA ECG:signal average ECG)
心筋梗塞などで心臓の筋肉が障害されたり、炎症や変性が起こると、電気信号が伝わらない、または伝わりにくくなります。障害部位に伝わる電気信号は、正常な心筋に伝わる電気信号よりも遅れて伝わることになり、それらを遅延電位といいます。危険な不整脈の一つである心室性の頻拍発作は、心筋の障害部位を介して起こりやすくなると言われています。遅延電位を測定することで、危険な不整脈の発生予知や、症例によっては予後の予測をおこないます。
胸と背中に電極を装着して、遅延電位を記録します。
●検査方法
心電図と同様に、大きく胸が出るようにしてベッドに寝てください。
胸と背中の7か所に電極を取り付けます。
通常の心電図では見えない微小電位を記録するため、10分間心拍を加算して記録を行います。
●検査時の注意点・お願い
少し時間がかかりますが、力を抜き、なるべく動かずにいてください。
記録の状態により、2回の測定を行うこともあります。
ペースメーカー患者さんなど、状況により記録困難な場合があります。
●検査時間
約30分
血圧脈波検査(ABI/PWV),CAVI
両手足の血圧と心電図、心音図を測定し、血管壁の硬さの程度や狭窄の有無を調べる検査です。動脈硬化症や閉塞性動脈硬化症の診断に有用です。
動脈硬化とは、動脈血管壁に沈着したコレステロールなどの脂質を取り込んで血管の細胞が増殖することにより、血管が弾力を失い硬化するとともに内腔が狭くなる(狭窄)状態です。動脈硬化を放置すると、狭心症・心筋梗塞といった虚血性心疾患や、脳梗塞などの脳虚血疾患の原因となります。また、肥満や高血圧、脂質異常症、糖尿病などの方では、より動脈硬化を起こすリスクは高くなると言われています。
●検査方法
両手足に血圧測定用カフを巻きます。
手首に心電図電極と、胸に心音を記録するマイクを装着します。
手足同時に血圧を測定します。
●検査時の注意点・お願い
透析用のシャント側、乳癌リンパ節切除後の患側では、血圧測定を行うことはできません。検査時に必ず技師にお伝えください。
●検査時間
約15分

携帯型簡易睡眠時無呼吸検査
睡眠中の無呼吸の状態を調べるスクリーニング検査です。
小型の機械を持ち帰り、ご自宅(もしくは病室)にて就寝前にご自分で機械を装着し、検査していただきます。
翌朝の起床後に取り外し、機械を返却してください。
睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea Syndrome:SAS)とは睡眠中に10秒以上の呼吸停止、つまり無呼吸が繰り返される病気です。重症例では1分30秒から2分近い無呼吸を起こす人もいます。無呼吸によって体内の酸素濃度が下がると、脳が覚醒反応を起こします。無呼吸が多くなると浅い睡眠が続くため、深い睡眠が得られず、日中に眠気やだるさを自覚することがあります。日中の眠気は事故につながる可能性もありますので、早期に適切な治療をする必要があります。また、睡眠時無呼吸症候群は高血圧、多血症、不整脈、虚血性心疾患、心不全、脳血管障害、糖尿病といった合併症を起こしやすいともいわれています。
●検査方法
検査室にて機械の貸し出しを行います。取り付け方法は、貸し出し時にご説明します。(実際に練習していただくことも可能です。)
ご自宅にて、就寝前に機械を取り付けてください。翌朝、起床後に取り外し、病院に機械を返却してください。
●検査時の注意点・お願い
ご家族に取り付けをお手伝いいただく場合は、ご一緒に来院してください。
予約検査となっております。
機器の貸し出し・返却のため、2日連続での来院が可能な日にご予約ください。
●検査時間
約30分(説明時間)

終夜睡眠ポリグラフィ検査(PSG Polysomnography)
睡眠時無呼吸症候群の確定診断と重症度の判定のために入院して行う精密な検査です。脳波電極なども取り付け、実際の睡眠の状態を確認しながら、より詳しく無呼吸の評価をしていきます。
センサーをたくさん取り付けるので、機械の取り付けは技師が行います。
睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea Syndrome:SAS)とは睡眠中に10秒以上の呼吸停止、つまり無呼吸が繰り返される病気です。重症例では1分30秒から2分近い無呼吸を起こす人もいます。無呼吸によって体内の酸素濃度が下がると、脳が覚醒反応を起こします。無呼吸が多くなると浅い睡眠が続くため、深い睡眠が得られず、日中に眠気やだるさを自覚することがあります。日中の眠気は事故につながる可能性もありますので、早期に適切な治療をする必要があります。また、睡眠時無呼吸症候群は高血圧、多血症、不整脈、虚血性心疾患、心不全、脳血管障害、糖尿病といった合併症を起こしやすいともいわれています。
●検査方法
17時ごろ担当の技師が病室にて機械の取り付けを行います。
翌朝の取り外しは病棟看護師が行います。
●検査時の注意点・お願い
17時の機械の取り付け開始までに、お風呂、洗顔、トイレなどを済ませておいてください。
翌朝早くに目が覚めても6時までは機械を取り付けておいてください。
原則1泊2日の入院予約検査となっております。
室内では自由に過ごしていただけます。また、無線の機械のため、トイレに行くこともできます。
●検査時間
約1時間(取り付け時間)

一般肺機能検査
肺活量(VC:Vital Capacity)と努力肺活量(FVC:Forced Vital Capacity)の検査を行います。
呼吸器疾患の方だけでなく、全身麻酔下で行う手術のための術前スクリーニング検査としても行います。
検査中は鼻をノーズクリップでつまみ、呼吸用の管をくわえ、口だけで呼吸をします。
技師が呼吸の合図を出しますので、合わせて呼吸を行います。何回か行い、一番良い結果を選択します。
少ししんどい検査ですが、一緒に頑張りましょう。
1.肺活量(VC:Vital Capacity)
肺活量(肺に出入りする空気の量)を測定する検査です。
体格などにより肺の大きさは人それぞれ違います。
年齢・性別・身長により予測値を算出し、予測値に対する実測値を%(予測値%)で表示します。
●検査方法
- ①鼻をノーズクリップでつまみ、呼吸用の管を口にくわえます。
- ②楽な呼吸を何度か行います。
- ③技師の合図に合わせて、胸の空気を全部吐ききります。
- ④吐ききったら、胸いっぱいまで吸い込みます。
2.努力肺活量(FVC:Forced Vital Capacity)
胸いっぱいに吸い込んだ空気を勢いよく吐き出し、最初の一秒間に吐き出した量を調べることで、閉塞性換気障害の有無や程度を調べます。
勢いよく吐いたときの肺活量の測定を同時に行います。
●検査方法
- ①鼻をノーズクリップでつまみ、呼吸用の管を口にくわえます。
- ②楽な呼吸を何度か行います。
- ③技師の合図に合わせて、胸いっぱいまで思いっきり吸い込みます。
- ④最大限の力で、素早く最後まで吐ききります。
- ⑤吐ききったら、勢いをつけて吸い込みます。
●検査時の注意点・お願い
検査時の姿勢や患者様の努力によって結果は大きく変わります。
背筋を伸ばして姿勢良く座り、より良い結果が出せるように一緒に頑張りましょう。
検査中に体調不良がありましたら、技師にお伝えください。
予約検査となりますので、時間に遅れないように来室してください。
●検査時間
約15分(VC+FVCセット)

特殊肺機能検査
機能的残気量(FRC)、肺拡散能(DLco)、クロージングボリューム(CV)の検査を行います。
一定の濃度の気体を含む空気で検査を行い、肺の状態をより詳しく調べます。
検査中は鼻をノーズクリップでつまみ、呼吸用の管をくわえ、口だけで呼吸をします。
技師が呼吸の合図を出しますので、合わせて呼吸を行います。
1.機能的残気量(FRC:Functional Residual Capacity)
息を最大まで吐ききっても、肺が完全につぶれてしまうことはなく、中に残っている空気があります。その量を調べる検査です。直接測定することはできないので、特殊なガスを使用して、計算で求めます。
●検査方法
- ①鼻をノーズクリップでつまみ、呼吸用の管を口にくわえます。
- ②楽な呼吸を続けます。(3分前後)
- ③時間が来たら、技師の合図に合わせて胸の空気を全部吐ききります。
- ④吐ききったら、胸いっぱいまで吸い込みます。
- ⑤胸いっぱいになったら、もう一度全部吐ききります。
●検査時の注意点・お願い
検査の途中で息が漏れてしまうと、再測定が必要になります。口をしっかりとすぼめて、息を漏らさないようにしましょう。
検査中に体調不良がありましたら、技師にお伝えください。
予約検査となりますので、時間に遅れないように来室してください。
●検査時間
約10分
2.肺拡散能(DLco:diffusing capacity for carbon monoxide)
吸い込んだ空気中から、肺で血中にどれだけ効率良く酸素が取り込まれているのかを 調べる検査です。
●検査方法
- ①鼻をノーズクリップでつまみ、呼吸用の管を口にくわえます。
- ②楽な呼吸を何度か行います。
- ③技師の合図に合わせて、胸の空気を全部吐ききります。
- ④吐ききったら、素早く胸いっぱいまで吸い込み、息を約10秒間止めます。
- ⑤時間が来たら、素早く最後まで吐ききります。
●検査時の注意点・お願い
検査の途中で息が漏れてしまうと、再測定が必要になります。口をしっかりとすぼめて、息を漏らさないようにしましょう。
検査中に体調不良がありましたら、技師にお伝えください。
予約検査となりますので、時間に遅れないように来室してください。
●検査時間
約10分
3.クロージングボリューム(CV:Closing Volume)
肺の末梢にある細い気道の閉塞や、肺の不均等なガス分布(空気の交換がしにくくなっていないか)を調べる検査です。
●検査方法
- ①鼻をノーズクリップでつまみ、呼吸用の管を口にくわえます。
- ②楽な呼吸を何度か行います。
- ③技師の合図に合わせて、胸の空気を全部吐ききります。
- ④吐ききったら、ゆっくり一定の速さで胸いっぱいまで吸い込みます。
- ⑤胸いっぱいになったら、ゆっくり一定の速さで全部吐ききります。
●検査時の注意点・お願い
検査の途中で息が漏れてしまうと、再測定が必要になります。口をしっかりとすぼめて、息を漏らさないようにしましょう。
検査中に体調不良がありましたら、技師にお伝えください。
予約検査となりますので、時間に遅れないように来室してください。
●検査時間
約10分

脳波検査(EEG:Electroencephalography)
脳波とは、脳神経細胞の微弱な電気的な活動を頭皮上から記録したものです。
主にてんかんの診断や治療効果の判定のために行われます。また、脳の発達や脳機能の評価、意識障害の程度を評価するためにも行われます。特に臓器移植のための法的脳死判定では必要不可欠な検査です。
安静・閉眼・覚醒状態の検査が基本ですが、脳波異常を捉える目的で様々な刺激(開閉眼・光・過呼吸・睡眠)に対する脳の反応も見ていきます。
●検査方法
頭に25個電極を装着します。心電図や筋電図を同時に記録するために、肩にも電極を装着します。必要に応じて手や足、顔に装着することもあります。
起きているところから眠りに入るまでの脳波を記録したいため、乳幼児や小児の患者さんも、抱っこやバギー上で起きている状態で電極を装着します。電極装着後は外れないように頭部に包帯を巻いて検査を行うことがあります。また、検査中はカメラで様子を撮影させていただきます。
装着後、ベッドに横になり、様々な状態の脳波を記録していきます。乳幼児や小児の場合は抱っこのまま記録することもあります。
- ・開閉眼:かけ声に合わせて目を開けたり閉じたりしていただきます。難しければ付き添いの方に目隠しをしてもらいます。
- ・閃光刺激:専用の機械から 10秒ずつ光刺激が繰り返され、この時の脳波の変化を見ます。
- ・過呼吸:閉眼状態で 3 分間深呼吸を続けていただき、深呼吸中および深呼吸後の脳波の変化を見ます。小児の場合は風車を吹いてもらいます。
- ・睡眠:部屋を暗くして、眠れるか様子を見ます。
●検査時の注意点・お願い
安全のため新生児~小児の方には保護者の付き添いをお願いしています。
電極装着を円滑に行うため、乳幼児の方はおもちゃや動画などを持参してくださると助かります。おやつを食べたり、授乳を行いながら検査を受けることもできます。
睡眠時の脳波を記録するために、可能な範囲で寝不足でいらしていただくと検査がスムーズに進みます。
検査終了後は、検査用ペーストで頭髪が汚れます。検査室内に洗髪所がありますのでご自由にお使いください。ドライヤーは設置してありますが、シャンプーやタオルのご持参をお願いします。
●検査時間
約1時間



長期脳波ビデオ同時記録検査
頻度の少ないてんかん性異常波やてんかん発作時の脳波を記録するために、1日を通して脳波検査を行います。
発作時の脳波変化や症状を把握することで、発作の種類や発生部位などを推定することができます。また、認識できない小さな発作や夜間睡眠時の発作を捉えることができます。
●検査方法
電極を装着した状態で、専用の病室あるいは検査室で過ごしていただきます。1日1回、洗髪後に電極の貼り替えを行います。検査期間は数日~2 週間です。
●検査時の注意点・お願い
ベッド上であれば自由に過ごしてもらって構いません。
携帯電話やパソコン、ゲーム機などの使用はできますが、充電しながらの使用は検査に影響するため控えてください。
日常生活を行う上で電極が外れないよう頭に包帯を巻きます。検査中はカメラで様子を撮影させていただきます。電極装着部にかゆみや炎症を生じることもあります。
●検査時間
数日~2週間
反復睡眠潜時試験(MSLT:Multiple Sleep Latency Test)
眠気の程度を客観的に評価する検査で、消灯してから入眠するまでの時間を計測します。
眠気にはリズムがあり時間帯によりその程度が異なるため、日中の眠気の程度を正確に測定することが必要です。主にナルコレプシーの診断に用いられます。
●検査方法
頭や顔、肩に電極を装着後ベッドに横になっていただき、目を閉じて楽にしてもらいます。眠くなったらそのまま寝てください。入眠した場合は15分寝ていただきますが、眠れない場合は20分ほどで検査が終わります。これを2時間間隔で1日に4回繰り返して検査します。
●検査時の注意点・お願い
検査当日の朝、および検査と検査の間の待機時間では、次のことにご注意ください。
- ・眠らない
- ・過度の運動はしない
- ・カフェインやアルコールをとらない
- ・喫煙を控える
●検査時間
約30分(1回あたり)
聴性脳幹反応(ABR:Auditory Brainstem Response)
ヘッドホンより音を流し、聴神経を興奮させることによって得られる反応を見ます。意識や睡眠状態の影響を受けにくく、極めて再現性がよい検査です。
新生児や乳児の聴力評価や難聴の鑑別、脳幹部の病変の部位診断、脳死判定、手術中の神経モニタリングなどで幅広く利用されています。
●検査方法
頭部と耳に電極を装着後、ヘッドホンをつけ、カチカチという音(クリック音)を片耳ずつ聞いてもらいます。
●検査時の注意点・お願い
意識状態に影響されないため起きていてもできる検査ですが、検査中に寝ていただくとスムーズに終わります。
乳幼児や小児など安静にすることが難しい方の場合は睡眠時に行うこともあります。
●検査時間
約30分



視覚誘発電位(VEP:Visual Evoked Potential)
点滅する光や反転する白黒格子模様により視覚野を刺激することで得られる反応を見ます。当検査室では 2 種類の検査を行っております。
1.フラッシュ VEP(flash-VEP)
検査に協力が得られにくい方(乳幼児、意識障害など)や視力障害が強い方の視機能の評価ができます。
●検査方法
頭部に電極を装着し、キセノンランプから点滅する光を見てもらいます。
はじめに両目で行いますが、可能であれば片目ずつでも検査していきます。
●検査時の注意点・お願い
検査は覚醒状態で行います。検査中に眠ってしまうと正しい結果が得られないのでご注意ください。
●検査時間
約30分
2.パターンリバーサル VEP(pattern reversal-VEP)
正常値のばらつきが小さく、視覚伝導路の機能評価に利用されます。
●検査方法
頭部に電極を装着した状態で、白黒の格子模様が表示されるモニター画面を凝視してもらい、それに対する反応を片目ずつ記録します。
●検査時の注意点・お願い
検査は覚醒状態で行います。検査中に眠ってしまうと正しい結果が得られないのでご注意ください。
眼鏡やコンタクトレンズを使用している方は検査をする際、必ず持参してください。
●検査時間
約2時間



体性感覚誘発電位(SEP:Somatosensory Evoked Potential)
上肢あるいは下肢の末梢神経を電気刺激することにより誘発された電位を記録し、評価します。末梢神経から脊髄、脊髄から大脳領域と、体の末梢から中枢に至るまでの長い経路を調べることができ、神経の障害部位の評価が可能です。
●検査方法
体や頭部に電極を装着してベッドに横になり、手首や足首に電気刺激をしていきます。
電気刺激を一定数繰り返していき、得られた誘発電位を評価します。
●検査時の注意点・お願い
乳幼児や小児など安静にすることが難しい方の場合は睡眠時に行うこともあります。
検査では、電気刺激を行うため痛みを伴いますが、身体には無害です。
ペースメーカーやICDの植込がある方の場合は、機器に支障をきたす可能性があります。検査ができない場合がありますので、あらかじめお知らせ下さい。
●検査時間
約1時間(1項目につき)


神経伝導検査(NCS:Nerve Conduction Study)
体内を走る神経は運動神経と感覚神経に大別され、運動神経は筋肉を、感覚神経は感覚を支配しています。それぞれの神経を皮膚表面で電気刺激することで得られる反応を見ます。
筋力低下や痺れなどの症状がある場合に検査を行うことで、末梢神経障害の有無や障害部位の特定、治療効果の判定などに利用されます。
●検査方法
手や足に電極を装着し、末梢神経を電気刺激することで得られる活動電位を記録します。
●検査時の注意点・お願い
肘や膝裏を刺激することがあるため、袖やズボンをまくることのできる服装でお越しください。
乳幼児や小児など安静にすることが難しい方の場合は睡眠時に行うこともあります。
検査では、電気刺激を行うため痛みを伴いますが、身体には無害です。
検査部位にペンでマークをつけます。終了時に跡を拭き取りますが、完全にマークが消えない場合があります。検査後にご自宅で石鹸などで洗っていただくと落とせます。
ペースメーカーやICDの植込がある方の場合は、機器に支障をきたす可能性があります。検査ができない場合がありますので、あらかじめお知らせください。
●検査時間
約1~2時間



表面筋電図(sEMG:surface electromyogram)
筋肉が収縮する際に発生する活動電位を筋肉上に装着した電極から記録する検査です。
●検査方法
筋肉に電極を装着した状態で、医師の立ち会いのもと簡単な動作をしてもらい、手足や体幹などの筋肉の活動や不随意運動が起こる場合は、その状態を記録して評価します。
●検査時の注意点・お願い
胸部や腹部に電極をつける場合では服を脱いでいただくことがあります。
●検査時間
約30分
