クリオグロブリン, cryoglobulin

測定法:寒冷沈澱法

外注会社:BML

基準値  (−)

解説
 (1)血清を0〜4℃にすると白濁沈殿〜ゲル化し、37℃にすると再溶解する性質を有する異常免疫グロブリンをクリオグロブリン(cryoglobulin)という。M蛋白血症では、単一免疫グロブリンから成るクリオグロブリンであるが、その他の場合は2種類以上の成分を含むクリオグロブリンである。この後者の場合、IgGを抗原とし、その対応抗体であるIgMとの免疫複合体であることが多い。またClqなどの補体成分や、リポ蛋白などを含むクリオグロブリンもある。

病態の推定
【陽性のとき】
・症候性クリオグロブリン血症(M蛋白血症を伴う疾患でみられることがあり、とくに多発性骨髄腫、原発性マクログロブリン血症で出現する)
・免疫複合体病(SLE、慢性関節リウマチなどの膠原病のとき)
・本態性クリオグロブリン血症(基礎疾患がないもの) 

採取容器:BML(クリオ/
注意事項:採血後、37℃保温状態で直ちに提出
      *採血前に生化学検査室(7667)へご連絡ください。
      *中央採血室での採血はできません。

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