カルプロテクチン

測定法: FEIA法

外注会社: BML(平成30年10月25日より)

臨床的意義
 
カルプロテクチンは、S100蛋白に属するカルシウム・亜鉛結合タンパク質であり、白血球中の好中球の細胞成分です。腸管局所に炎症が生じると白血球が腸管壁を通じて腸管腔に移行するため、便中カルプロテクチン量の測定により腸管炎症度を把握することが可能となり、持続性の下痢・腹痛といった臨床症状が似ている腸管炎症のある「炎症性腸疾患」と、腸管炎症のない「機能性腸疾患」の鑑別が可能となります。また、「炎症性腸疾患」の病態把握に有用なことが報告されています。本検査は、炎症性腸疾患の診断補助、潰瘍性大腸炎の病態把握、内視鏡検査実施の要否判定などに利用できる非侵襲的な検査であり、患者の身体的負担の軽減につながることが期待されます。


基準値: 
50.0mg/kg以下
【参考】臨床的カットオフ値としては、次の数値が示されています。
・炎症性腸疾患と機能性腸疾患とのカットオフ値:50.0mg/kg
・潰瘍性大腸炎の内視鏡的活動性評価のカットオフ値:300.0mg/kg


採取容器:BML(F1)

先頭に戻る    前ページに戻る