Th2ケモカイン(TARC): thymus and activation-regulated chemokine

測定法: EIA 法

外注会社:LSIM (旧MCM平成26年3月31日まで)

臨床的意義
特定の白血球を遊走させるケモカイン群(白血球走化性因子)の一つで、71個のアミノ酸より構成されるタンパク質です。アトピー性皮膚炎では、様々な刺激によって表皮角化細胞等から、TARC産生が誘導または増強されることが知られています。このTARCがTh2細胞を病変局所に引き寄せてアレルギー反応を亢進させることで、アトピー性皮膚炎の病態形成に関与し、症状を増悪させると考えられています。血清中のTARC値は、アトピー性皮膚炎の重症度を反映して推移することが確認されており、アトピー性皮膚炎の重症度評価の1つとして、臨床的に利用されています。

基準値: 
小児(6〜12ヶ月) 1367 pg/mL未満
       小児(1〜2歳)   998 pg/mL 未満
       小児(2歳以上)  743 pg/mL未満
           成人     450 pg/mL未満

採取容器:茶)生化学一般用分離剤入り試験管


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