尿中マイクロトランスフェリン, Urinary
microtransferrin(U-mtf)
平成14年3月31日まで院内検査
平成14年4月1日より外注(塩野義) 基準範囲変更無し
平成15年4月1日よりSRL
臨床的意義
糖尿病性腎症は致命的な合併症である。従来、腎症の診断は持続性蛋白尿の出現を蛋白試験紙等をもって行っていたが、この時期に治療を行っても腎臓病変は不可逆的である。したがって、それより早い時期に腎症の診断をくだす必要がある。トランスフェリンは、分子量77000daltonとアルブミンに比べやや大きく、鉄のcarrier
proteinで主要な血漿蛋白の一つである。尿中のトランスフェリンを測定することは、アルブミン測定と同様の意義を有するが、初期糖尿病性腎症を診断する指標に尿中アルブミンより鋭敏であるとの報告がある。
高値疾患: 糖尿病性腎症
測定方法: 免疫比濁法
測定原理: 検体とラテックス懸濁液を反応させると、検体中のトランスフェリンとラテックス粒子に吸着した抗トランスフェリン抗体が抗原抗体反応を開始し、ラテックス粒子は凝集を開始する。この凝集反応を吸光度変化として捕らえ既知の検量線から濃度を求める。
測定機器: 日立7170自動分析装置(平成14年3月31日まで院内検査)
測定試薬: 日本DPC(平成14年3月31日まで院内検査)
基準値: 一日尿: 0.8 mg/day 以下
指数(クレアチニン補正値): 0〜1.0 mg/g
crea
試験管:SRL(Y7
関連項目
尿中アルブミン