標準十二誘導心電図 Electrocardiogram;ECG
一般に『心電図』と呼ばれているものです。
両手足と胸部6箇所に電極をとりつけ、心臓の電気興奮(動き)を記録します。

検査方法
大きく胸と手首、足首が出るようにしてベッドに寝ます。
手足と胸に10ヶ所電極を取り着けます。
体の力を抜いて楽にしておいて下さい。
2〜3分で記録は終了します。
電極を取り外して終了です。

きれいな記録をするために、息を止めてもらったり、電極を着けかえたりすることがありますが、技師の指示に従ってください。

検査でわかること…

pqrst.jpg(5973 byte) ・心臓の動きが極端に速い・遅い、リズムが規則正しくないといった不整脈の診断に有効です。
・心電図の波の形から心臓が大きくなっていないか(肥大)、心筋梗塞、電気興奮の伝わり方の異常、また体内の電解質(ナトリウム、カリウム、カルシウム)濃度異常等の診断に有効です。


首や手の親指の付け根に指をあてるとトクトクと脈が打つところがあると思います。
トクッと1回打つ(心臓が収縮する)と上の波がひとつ記録されます。
1分間に何回打つか→これを心拍数といいます。
この波が規則正しく出ているか、波の形はどうか?で、心臓の状態が予測できます。


pqrstv.jpg(18805 byte)




検査時の注意点・お願い…
・時計など貴金属はつけたままで検査可能です。
・足首と大きく胸が出やすい服装でお越し下さい。
・薄手の綿シャツ(下着)は着たままでかまいません。
・セーターや化繊の衣類は静電気が起こりやすく、記録の支障になりますので脱いでいただくようお願いいたします。
・また力が入っていると筋電図としてノイズが混入し、記録がうまくいきません。
・痛みは全くありませんので、体中の力を楽に抜いて下さい。

電極の位置<拡大と全体像>




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