機能的残気量測定 Functional Residual Capacity;FRC
肺はスポンジのように肺胞という小さな袋で満ちた、弾力性のある臓器です。
胸の空気を全て吐き出しても、実は肺はぺしゃんこになっているのではなく、空気が残っており肺の形を保持しています。
この吐ききっても残っている空気を残気といいます。
本当はこの残気の量(残気量)を測定したいのですが測定困難なため、ヘリウムというガスを使用して計算により機能的残気量として測定を行います。
マウスピースを口にくわえ、鼻をつまんだ状態で検査中は口だけで呼吸を行います。
測定に少し時間がかかりますが、途中で口をあけないようにして下さい。
技師が呼吸の合図を出しますので、合図に合わせてください。
検査方法
マウスピースをくわえ、鼻をつまみます。
―ここからは口だけで、くわえた管の中の空気のみで呼吸します―
1.普段の楽な呼吸を3~5分続けます。
・・・続けて肺活量を測定します。合図に合わせて大きな息をして下さい。・・・
2.胸の空気をすべて吐き出します。
3.胸いっぱい空気を吸い込みます。
4.再度胸の空気を吐き出します。
5.吐ききったら、もう一度吸って終わりです。

測定が終わったら声をかけますので、それまでは管をはずさないで下さい。
楽な呼吸の時間は肺の大きさなどにより5分以上(7~8分)になる場合もあります。

検査でわかること…
肺に残っている空気の量。
肺が大きくなっていないか。

検査時の注意点・お願い…
・検査時間は10分前後です。
・検査時の姿勢や患者様の努力により結果は大きく変わります。
・背筋を伸ばして姿勢良く座り、よりよい結果をだせるよう一緒に頑張りましょう。
・お手洗いは先に済ませていただくようお願いします。
・当院では予約検査となっておりますので、予約時間に遅れないよう来院して下さい。
・当日都合で検査に来られない場合は各科外来までご連絡下さい。



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