肺気量分画 Vital Capacity;VC
肺活量(胸に入る空気の量)を測定する検査です。
胸の空気をすべて吐き出したり、また胸いっぱい吸い込んだりしていただきます。
マウスピースという紙などでできた管を口にくわえ、鼻をつまんだ状態で検査中は口だけで呼吸を行います。
患者様の努力により大きく結果が変わってきます。
技師が呼吸の合図を出しますので、合図に合わせて頑張りましょう。
検査方法
マウスピースをくわえ、鼻をつまみます
―ここからは口だけで、くわえた管の中の空気のみで呼吸します―
1.普段の楽な呼吸をしばらく続けます。
2.胸の空気をすべて吐き出します。
3.胸いっぱい空気を吸い込みます。
4.再度胸の空気を吐き出します。
5.吐ききったら、もう一度吸って終わりです。

この流れを何回か行い、最もよい結果を採用します。
その都度技師が声を掛けて合図を出しますので合わせてください。

検査でわかること…
肺活量の大きさ。
胸いっぱい吸ったときの肺活量(吸気肺活量)
胸の空気をすべて吐き出したときの肺活量(呼気肺活量)
安静時の1回の呼吸量。

体格などにより肺の大きさは人それぞれ違います。
年齢・性別・身長より予測値を算出し、実測値(L)とともに予測値に対する実測値を%で表示します(予測値%)。
予測値%が80%未満の場合、拘束性換気障害が疑われます。
*拘束性換気障害とは?
肺が硬くなり、空気をたくさん取り込めなくなる。
肺自体、あるいは肺のまわりにある胸膜や胸郭が原因でおこるとされています。

検査時の注意点・お願い…
・フローボリューム曲線と同時におこないますので、両方で検査時間は10分前後です。
・検査時の姿勢や患者様の努力により結果は大きく変わります。
・背筋を伸ばして姿勢良く座り、よりよい結果をだせるよう一緒に頑張りましょう。
・お手洗いは先に済ませていただくようお願いします。
・当院では予約検査となっておりますので、予約時間に遅れないよう来院して下さい。
・当日都合で検査に来られない場合は各科外来までご連絡下さい。



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