遊離テストステロン, f-TS (free testosterone)
外注会社:LSIM(平成26年4月1日より社名変更 旧MCM)
測定方法:RIA法
臨床的意義
テストステロンは最も活性の強い男性ホルモンであり、その大部分(97%以上)が性ホルモン結合蛋白(SHBG)と結合している。また親和性は弱いがアルブミンとも結合しており、いずれにしても蛋白結合型には活性はない。
従来の「テストステロン」は蛋白結合型と遊離型をあわせて測定するため、肝疾患、甲状腺疾患や肥満など結合蛋白の増減に影響される問題があった。「遊離テストステロン」はこれを解決するものであるが、結合蛋白との動態をみる上では両者のコンビネーション測定にも意義がある。
異常値を示す疾患
高値疾患: 異常男性化症状(副腎・卵巣腫瘍等による多毛症、月経異常)
低値疾患: 原発性精巣機能低下症、低ゴナドトロピン性精巣機能不全症
基準値: (単位:pg/mL)
平成28年2月1日より別試薬にて再開
年齢 | 男性 | 女性 |
20〜29歳 | 7.6〜23.8 | 0.4〜2.3 |
30〜39歳 | 6.5〜17.7 | 0.6〜2.5 |
40〜49歳 | 4.7〜21.6 | 0.3〜1.8 |
50〜59歳 | 4.6〜19.6 | 0.8〜1.7 (50歳以上) |
60〜69歳 | 5.3〜11.5 | |
70歳以上 | 4.6〜16.9 |
平成27年2月まで(試薬販売中止)
年齢 | 男性 | 女性 |
20〜29歳 | 8.5〜27.9 | 2.7以下 |
30〜39歳 | 7.6〜23.1 | 1.9以下 |
40〜49歳 | 7.7〜21.6 | 1.1以下 |
50〜59歳 | 6.9〜18.4 | 1.0以下 |
60〜69歳 | 5.4〜16.7 | - |
70〜79歳 | 4.5〜13.8 | - |
採取容器:茶)生化学一般用分離剤入り試験管