試験管:SRL(W1
項目:単純ヘルペス
容器形態 |
検体採取方法 |
操作法 |
下記 |
下記 |
ヘルペスウイルス抗原検査の採取説明
1.検体の採取方法
病巣の基底細胞が多数得られるように採取してください。早期の水疱病巣が検体として最適です。水疱内容液および膿は、検体として不適当です。
@滅菌針を用いて上部の皮あるいは痂皮を剥がします。(図1)
A病巣を覆っていた上部の皮をピンセット等で除去します。(図2)
B綿棒を精製水や生理食塩水で軽く湿らせます。
Cウイルス感染細胞は、病巣基底部にありますので、病巣基底部全面を綿棒で強くぬぐいます。(図3)
・注意:膿がでている場合には、綿棒でまず膿をぬぐい去り、別の綿棒で検体を採取してください。この時、病巣基底部をかき乱さないよう注意してください。
図1 | 図2 | 図3 |
2.操作法
・検体の塗抹
@綿棒を回転させながらスライドグラスの2個の円内に塗りつけます。このとき綿棒は、スライドグラスに平行にして、全表面が触れるように塗抹します。不均一にならないように注意してください。(図4)
A綿棒をすてる前に検体が均一に広がっているかどうか確認します。均一になっていれば不透明に見えます。透明に見える部分があれば、そこへ綿棒をあてて再び塗抹します。
Bそのまま風乾します。
C乾燥したスライドグラス上に充分な量(検体にゆきわたる)のアセトンを添加し、蒸発させます。
・検体は、スライドグラス2枚を提出してください。
図4 |
・検体の保存
乾燥後のスライドグラスは、塗抹面を下にし、オブジェクトケースに入れ、検査項目名、病院名、患者名等を記入後、凍結保存してください。