ビタミンB1, VB1(Vitamin B1), チアミン, thiamine

測定法:HPLC法

外注会社:SRL

臨床的意義
 ビタミンB1(VB1)には,VB1-2-リン酸エステル(TPP),VB1-1-リン酸エステル(TMP),VB1-3-リン酸エステル(TTP),と遊離VB1(T)が存在し,付リン化されたVB1をエステル型VB1とよばれエステル型VB1を加水分解し総VB1として定量する。意義としてVB1欠乏症,および潜在性のVB1欠乏状態の指標などに有用な検査である。

異常値を示す疾患
高値疾患: VB1剤の投与

低値疾患: 脚気 ・ Wernicke脳症

基準値: 24~66 ng/mL(平成23年12月5日依頼分より)

      
20~50 ng/ml(平成23年12月2日依頼分まで)

検体採取・測定条件
・専用容器SRL(G1に採取し,血液は遮光ポリチューブに移し凍結保存をする。

生理的変動
・VB1値は季節変動があり,夏に最も低値である。
・食事,運動の影響がある。
・アルコールはVB1の吸収障害や肝障害が加われば活性化障害をきたす。

関連項目

ピルビン酸
乳酸

最終更新:2020年5月13日

先頭に戻る    前ページに戻る