IgG-FcR+・T細胞百分率, distribution of IgG-FcR+ T-Cell
平成14年3月31日中止

測定法:フ ローサイトメトリー法

外注会社:SRL

臨床的意義
 IgG-FcR は,I・II・III型の3種類が存在し,それぞれCD64・CD32・CD16に相当することが 明らかになっている。これらのレセプターは,免疫複合体中のIgGのFc部分と反応 して,炎症反応を惹起する以外に,T細胞の分化にも関与している可能性が報告され ている。したがって,IgG-FcR+・T細胞(Tγ)を測定することは免疫反応の中でのT細胞の状態を知るうえで有用な検査である。

・LGL白血病: large granular lymphocytic leukemia

・GLL:granular lymphocyticleukemia (顆粒リンパ球性白血病)

・GLPD:granular lymphocyte proliferative disorders(顆粒リンパ球増多症)

異常値を示す疾患 
高値疾患: LGL白血病またはGLL ・LGL増多症またはGLPD ・固形 癌・分娩 後甲状腺中毒症
 
低値疾患: 白血病(ALL,AML,CML, CLLなど) ・SLE ・重症複合免疫不 全症の一部 

基準値: 2〜23%

検体 採取・測定条件
専用容器(ハンクス保存液)を用い,室温保存をする。
・ リンパ球の少ない患者は多めに採血。

生理的変動
・日内変動は T細胞が日中高く夜間低い傾向があり,その最大と最低との差は2倍近くに及ぶことがある。
・年内 変動ではT細胞は夏に低く冬に高いことが報告されている。

関連項目 

リンパ球サブセット検査 
染色体検査(FISH法) 
染色体検査 (分裂法) 

先頭に戻る     細胞性免疫ページに戻る