CA50(carbohydrate antigen50)
平成12年9月22日(金)受付分までで受託中止(測定試薬販売中止のため)

測定方法: TR-FIA法

外注会社: SRL

基準範囲: 35 U/ml以下

臨床的意義

 CA50は,ヒト大腸癌由来培養細胞株Colo-205をマ ウスに免疫して作成したモノクローナル抗体C-50が認識する糖鎖抗原で,その抗原決定基は,I型糖鎖に 属するルイスAである。CA19-9に対して交差免疫性を示すことにより膵癖・肝道癖などのCA19-9の陽性の腫瘍では当然陽性となる。またルイスA陰性ではDUPAN-2が陽性となる。よってCA50の一部にDUPAN-2が含われるという利点がある。CA50の測定の有用性としては,膵・胆道系悪性腫瘍の診断および治療後の経過観察,術後の再発のモニタリングに用いられる。

異常値を示す疾患 
高値疾患: 膵癌 ・胆道系癌 ・肝癌

検体採取・測定条件
・採血後すみやかに 提出し,測定時まで凍結保存をする。
・唾液の混入で高値になるため注意する。
・抗凝固 剤を用いた検体は不 可。

生理的変動
・女性が男性に比べ高値を 示す。
・SLX,DUPAN-2を組み合せることにより陽性率は上がる。
・透析患者,未透析腎不全患 者,肝硬変で偽陽性を示す。

関連項目

EL-1
DUPAN-2
SLX
CA19-9
Span-1
CEA

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