シアリルTn抗原, STN (sialyl Tn antigen) 


測定方法 : RIA法

外注会社:BML
       (平成15年3月31日まで大塚)
       (平成13年3月31日まで核医学診療室)

基準範囲 : 45 U/ml以下

臨床的意義

 精製したヒツジ顎下腺ムチンを免疫抗原として得られたマウスモノクローナル抗体TKH-2により認識される糖鎖抗原で,糖鎖の母核構造部分に存在し,糖鎖の合成不全および異常シアル化により合成・蓄積されると考えられている。ヒツジをはじめ動物の顎下腺に存在する。意義として,卵巣癌や各種消化器癌で高値を示し,良性疾患で低値を示す事から,癌特異性が高く,卵巣癌や胃癌再発例の補助診断,経過観察に有用である。 

異常値を示す疾患 
高値疾患: 卵巣癌・胃癌(進行期,再発例)・大腸癌・膵癌 

採取容器:茶)生化学一般用分離剤入り試験管

関連項目

CA125 
SLX 
CA19−9

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