チミジンキナーゼ活性, TK (thymidine kinase)
平成15年4月1日より中止

測定方法 : Radioenzyme Assay

外注会社 : SRL

基準範囲 : 5 U/l以下

臨床的意義
 チミジンキナーゼ(TK)はDNA合成において回収経路に作用する酵素すなわちThymidineがDNA代謝に組み入れられる時点でthymidine monophoshateに変換させる働きを担当している酵素であり,細胞の分裂増殖の指標のひとつと考えられている。意義として,DNA代謝異常を伴う悪性腫瘍では,血中のTK活性が高まることや,ウイルス感染症においてはウイルスの盛んなDNA合成を反映するものと考えられ,臓器移植時のウイルスの再活性化に対する抗ウイルス剤投与のモニタリングや,血液悪性増殖性疾患での治療効果および,予後の判定の指標にも有用な検査である。

異常値を示す疾患
高値疾患: 白血病 ・悪性リンパ腫 ・骨髄腫 ・ウイルス感染症

採取容器:茶)生化学一般用分離剤入り試験管

検体採取・測定条件
・早朝空腹時に採血する。またヘパリン以外の抗凝固剤は測定に影響があるため使用不可。

生理的変動
・白血病,悪性リンパ腫患者でも寛解状態の場合,ほぼ健常者と変わらない値まで低下する。
・MDSについては芽球が20%以上の時(急転期)著しい高値を取るのに対して芽球の少ない症例では,ほぼ健常者と変わらない。

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