組織ポリペプチド抗原, TPA ( tissue polypeptide antigen )

令和4年12月21日より契約中止

測定方法 : CLIA法(平成27年8月31日依頼分より)

         IRMA法(ビーズ固相法)(平成27年8月29日まで)

外注会社 : BML(平成15年3月31日まで大塚)

基準範囲 : 75 U/L 未満(平成27年8月31日から)
         
70 U/L 以下(平成27年8月29日まで)

臨床的意義

 TPAは,多種類(約57種)のヒト悪性腫瘍の細胞膜や細胞質内小胞体に存在する共通抗原として同定された単鎖ポリペプチドであり,悪性腫瘍の増殖活性に相関して,癌周囲組織や血中に増加する。又,正常組織の肺胞上皮,乳腺,消化管上皮,尿細管上皮,子宮頚頸管腺,卵胞上皮,汗腺に存在する。血清TPAは,腫瘍の原発臓器や,組織型とは無関係に悪性例で高値を示し,経時的推移が悪性腫瘍の病態を反映している場合が多いので,治療効果の判定,あるいは再発・転移のモニタリング,予後推察の指標としても利用される。一方尿中TPA値は,TPAが尿管上皮にも存在する為,膀胱癌などの尿路上皮癌の診断や,治療効果の推測,経過観察に有用である。

異常値を示す疾患 
高値疾患: 消化器癌・乳癌・肺癌・前立腺癌・膀胱癌

採取容器:茶)生化学一般用分離剤入り試験管
 
関連項目

CEA
IAP 
BFP 
PAP 
γ-Sm 
AFP

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