血中ケトン体分画(静脈,)  KETO ( ketone body fraction)


外注会社:BML(静脈)

測定方法:
酵素法

基準値

総ケトン体 26〜122μmoL/L
アセト酢酸 13〜 69μmoL/L
3-ヒドロキシ酪酸 0〜 76μmoL/L

臨床的意義
(1)ケトン体(アセトン体ともいう)とは、アセト酢酸、3-ヒドロキシ酪酸(β-ヒドロキシ酪酸ともいう)、アセトンの3者の総称名であるが、血中にはアセトンが存在せず、したがって血中でのケトン体とは前2者の総称である。
(2)ケトン体は脂肪酸ならびにアミノ酸の不完全代謝産物であり、糖質利用が不十分な状態(重症糖尿病、飢餓、糖質摂取不足など)のときに血中に蓄積してくる。従来これを尿中ケトン体定性試験でみてきたが、尿中ケトン体は尿量や、個人のケトン体排泄閾値によって左右されるので、血中ケトン体を測定することのほうがはるかに有利である。とくに糖尿病の病態(重症度)把握に欠かせない検査である。

異常値を示す疾患
高値疾患
発熱 ・ 糖代謝異常(糖尿病,糖原病) ・ 甲状腺機能亢進症 ・ 末端肥大症 ・ 褐色細胞腫 ・ グルカゴノーマ

生理的変動
・血中ケトン体は,血中インスリン値が低値となる空腹時,夕食前ついで昼食前・睡眠前に高く,血中インスリン値が高値となる食後に低値となる日内変動を示す。

採取容器:茶)生化学一般用分離剤入り試験管

関連項目

インスリン, Insulin(IRI)
FFA
TG
TC

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