サイトメガロウイルス抗原(C10,C11), cytomegalo virus antigen(pp65 : antigenemia method)


測定法: 間接酵素抗体法(アンチゲネミア法)

外注会社: SRL

臨床的意義
 
腎移植や骨髄移植などの臓器移植患者やAIDSなどの免疫不全症では、免疫機能が低下しサイトメガロウイルス(CMV)感染がしばしば重篤になることがある。すなわち本感染症は間質性肺炎や骨髄機能不全をきたし、急速に進行することが多く、また致命的になることもあるため早期診断、早期治療が重要である。アンチジェネミア法はCMV感染初期から検出される同ウイルスの構造蛋白であるpp65に対するモノクローナル抗体を用い、CMV抗原陽性細胞を染色して証明するものである。従来、CMV感染症は抗体価等で診断されていたが、判断が難しい例も多く早期診断ではアンチジェネミア法が優っている。またシェルバイアル法やPCR法は定性検査で定量性が得られないが、アンチジェネミア法では陽性細胞数が報告されることから、定量値が得られるという利点がある。

適応疾患
サイトメガロウイルス感染症

基準値: 陰性


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